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06月15日-一般質問-04号

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  1. 燕市議会 2007-06-15
    06月15日-一般質問-04号


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    平成19年  6月 定例会(第2回)    平成19年第2回燕市議会定例会々議録(第4号)          平成19年6月15日(金曜日)午前9時30分開議議事日程 第 1  一般質問本日の会議に付した事件 日程第 1  一般質問出席議員(29名)   1番 中 山 眞 二 君     2番 大 原 伊 一 君   3番 山 﨑 雅 男 君     4番 タナカ・キ ン 君   5番 田 村 善 典 君     6番 塙     豊 君   7番 杣 木 義 男 君     8番 丸 山 吉 朗 君   9番 中 島 義 和 君    10番 浅 野 金 六 君  11番 齋 藤 紀美江 君    12番 長 井 由喜雄 君  13番 齋 藤 信 行 君    14番 中 島 清 一 君  15番 渡 邉 正 明 君    17番 中 條 征 男 君  18番 白 倉 賢 一 君    19番 阿 部 健 二 君  20番 須 田 一 郎 君    21番 渡 邉 広 宣 君  22番 大 岩   勉 君    23番 金 子 正 子 君  24番 齋 藤 廣 吉 君    25番 平 原 一 吉 君  26番 土 田   昇 君    27番 田 辺   博 君  28番 本 多 了 一 君    29番 赤 川   清 君  30番 星 野 義 則 君                 欠席議員(1名)  16番 小 林 速 夫 君                 説明のため出席した者の職氏名  市  長 小 林   清 君   副 市 長 中 野 邦 雄 君  副 市 長 金 子 光 雄 君   教 育 長 解 良 憲 一 君  総務部長 神 保 至 史 君   企画調整 菊 地   剛 君                   部  長  市民生活 藤 井 吉 紀 君   健康福祉 塚 原 克 典 君  部  長             部  長  商工観光 宇佐美 憲 一 君   農林部長 佐 藤 広 次 君  部  長  都市整備 池 田 清 一 君   教育次長 五十嵐   仁 君  部  長  行政課長 遠 藤 貴 行 君   財政課長 小 平 松 雄 君  兼選挙管  理委員会  事務局長  人事秘書 小 林 恵美子 君   国体推進 幸 田   清 君  課  長             室  長  企画政策 斎 藤 純 郎 君   地域振興 田 中 勝 美 君  課  長             課  長  保険年金 大 山 久 夫 君   生活環境 水 野 和 昭 君  課  長             課  長  子 育 て 高 桑 紀美江 君   観光振興 三 富   仁 君  支援課長             課  長  農政課長 込 山 義 雄 君   生産振興 長 岡   勝 君                   課  長  都市計画 五十嵐 一 夫 君   土木課長 山 岸 正 義 君  課  長  教育委員 海 藤 英 紀 君   学校教育 大 越 正 人 君  会 主 幹             課  長            社会教育 山 田 政 雄 君   スポーツ 五十嵐   豊 君  課  長             振興課長職務のため出席した者の職氏名  議会事務 井 嶋 健一郎 君   議会事務 加 藤 寿一郎 君  局  長             局 参 事  議会事務 松 井   梅 君   議会事務 丸 山   篤 君  局副参事             局 議 事  庶務係長             調査係長          午前 9時30分 開議 ○議長(星野義則君) おはようございます。初めに、小林速夫君から欠席の届け出がありましたので、報告いたします。  ただいまの出席議員は29名で、定足数に達しております。  ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元へ印刷配付したとおり進めたいと思いますので、ご了承願います。 △日程第1 一般質問 ○議長(星野義則君) 日程第1 市政に対する一般質問を行います。  最初に、2番、大原伊一君に発言を許します。 ◆2番(大原伊一君) 皆さん、おはようございます。お疲れのところでございますが、最終日でございますので、よろしくお願いをいたします。それでは、通告に基づき一般質問を行います。  まず最初に、本市の通信網整備についてお伺いをいたします。さて、燕市が合併して1年以上経過したにもかかわらず、同一市内なのに市外通話扱いになっている地域間もあります。燕地域から吉田地域、分水地域へ電話をかける場合、またその逆も市外通話地域となります。この問題は合併前の旧燕市議会でも取り上げられましたが、NTTの三条局と巻局という局のエリアが違うということから、合併後の課題ということの取り扱いとなっております。現在市民の皆さんが住んでいる地区外の庁舎へ電話する場合、一部で市外局番が必要という不便さがあり、電話をかける人にとって市外へ連絡しているような感覚になることが市の一体感を損ねているのではないでしょうか。市内の一体感を一日も早くつくるために、早い時期での市内通話を実現すること、市内通話地域の見直しについて市民の要望を確認することも重要と考えますが、市長のお考えをお聞かせください。  また、市長は3月議会で企業誘致産業誘致を打ち出されましたが、燕市における通信網の整備状況を見ると、燕地区には光ファイバー網が整備されておりますが、吉田、分水地区ではまだ未整備となっております。また、燕地区の光ファイバー網は整備されているものの近年非常に混雑してきており、20メガ程度の通信スピードしか出せない状況となっております。最大100メガをうたい文句にしている光ファイバー網なのですから、せめて通信速度が40から50メガ程度を安定して出せるようにさらなる環境整備も必要と考えますが、いかがでありましょうか。  高速通信網が整備されていない地域に企業誘致産業誘致を高らかに宣言をしても、データ通信が思うように整備されていないエリアがあるということは大きなマイナス要素になると考えます。企業誘致産業誘致を行うためには、通信網等のソフト面、道路等のハード面の基盤整備、当然インフラの整備です。が当然不可欠であります。その基盤整備をどのようにお考えなのか、お考えをお聞かせください。  次に、農政問題についてお伺いをいたします。米需給対策は、生産者団体が主体的に取り組みを行うこととなりましたが、今までは政府と行政が一体となって行ってまいりました。しかし、現場の農家の間には、まじめに協力した者だけがばかを見て、協力してこなかった人たちが勝ち組のような無気力感というか、まじめに取り組んだけれど、結局政府は農家に押しつけて手を引いてしまった。生産調整など農政の失敗を生産者に押しつけ、あげくの果てに協力してきた農家は大きなふるいでばっさりと切り捨てられるという哀れとしか言いあらわせない状況となってしまいました。このような状況を市長は、燕市行政のトップとして今まで行ってきた生産調整に対してどのように総括されているのか、お聞かせを願いたいと思います。また、今後の考え方等もお聞かせを願いたいというふうに思います。  さて、品目横断的経営安定対策が始まりましたが、これに伴う国の担い手集中策集落営農誘導は強制ではないとしておりますが、助成、補助金のあり方によって本来の農業の自立ではなく、集落を利用した強制的な圧力となり、個別農家の経営の自由を奪い、かえって農村の地域社会を崩壊させる原因となり得るのではないか。国による農業経営への介入は、地域社会の慣習、人的なつながりを見越した政策であり、補助、助成は自立させるべき農業にとってむしろ悪影響となるのではないか。また、集落営農誘導政策は扱い方をよほど注意しないと、農業者に対しその土地を奪い、アイデアを奪い、はたまた地域の認定農業者になれば重荷を負わせ、反対すれば村八分にするという政策になりかねないのではないか、こんな不安を私は抱いております。今回の品目横断的経営安定対策が失敗をしたという取り返しのつかない農業崩壊のシナリオにならないことを祈るばかりであります。市長はこの対策をどのように評価されているのか、お聞かせを願いたいと思います。  さて、4ヘクタール以上の認定農業者品目横断的経営安定対策への加入手続の状況は、スムーズに進んでいるのでしょうか。加入手続進捗状況集落営農に向けた取り組みの状況についてお聞かせを願いたいと思います。農地・水・環境保全向上対策進捗状況についても、参加集落数取り組みに向けて何か問題点があるという話を聞いておりますが、その辺のところもお聞かせを願いたいと思います。  次に、市内各所にある農産物直売所の連携と今後の支援策について伺います。市内には幾つかの農産物の直売所がありますが、聞くところによりますと連携がうまくとれていないと聞きます。今後直売所が発展していくためにも、お互いの情報交換、交流が大切だというふうに考えます。せっかく農協も合併し、同じ市民、同じ組合員となったわけですから、さらなる飛躍を目指して情報交換、交流のかけ橋を農林部長に期待するものでありますが、いかがでありましょうか。また、今後の支援策等がありましたらお聞かせを願いたいと思います。  次に、2009トキめき新潟国体・トキめき新潟大会について伺います。先般開催されたトキめき新潟国体・トキめき新潟大会燕実行委員会第2回総会に参加して、燕市で国内スポーツの祭典である国体が開催される日が近づいてきたなという実感をいたした次第であります。私も高校時代千葉国体にバスケットボールの選手として参加し、多くの思い出と感動を経験しております。このスポーツの祭典を合併後の市の最大イベントととらえ、参加してくれる選手の皆さんにすばらしい思い出と感動を残していただきたいと思いますし、また多くの市民からボランティアとして参加していただき、大きな成果を残したいとの思いを強くいたしました。市内で行われる競技で燕市の選手が活躍することは市民にとってすばらしい思い出となり、合併後の最大のイベントとして成功させることは市民の一体感をつくり上げる非常によい機会というふうに私は思っております。また、他の競技も国体に向けさらなる強化をし、是非ともよい成績を残していただきたいと願っております。そこで、燕市で行われる競技である空手、アーチェリー市内チームなどへの強化策はどのように進められておるのか、お聞きをいたします。  次に、燕市実行委員会の予算が議決されましたが、調査費として679万円計上されており、秋田わか杉国体への視察が予定をされております。また、ボランティアの募集も行うとのことでありますが、円滑な運営を考えたときに実行部隊であるボランティア団体の視察も必要と考えますが、対応はどのように考えられておるのか、お聞かせをください。  次に、商店街の活性化についてお伺いをいたします。市内各地区の商店街には中核となる大型店舗も少なく、集客力のなさが大きな問題ではないでしょうか。郊外型の大型店舗に客が集まり、市内各地区の商店街は苦戦を強いられております。魅力のある商店街にするためには、大型店舗の誘致を積極的に行うとか、各地区の商店街の交流、連携で特色ある活動の試みを行ってはいかがでありましょうか。何といっても経営者である商店主が魅力ある商店街をつくり上げる、そんな機運を盛り上げるためにも、各地の商店街が知恵を出し合い、連携を図りながら活性化に取り組むことも重要と考えますが、いかがでありましょうか。  これで1回目の質問を終わります。 ◎市長(小林清君) 改めておはようございます。本日もよろしくお願いを申し上げます。  それでは、大原議員からご質問のございました4点についてのご答弁を申し上げたいと思います。私の方からは、2点目の農政問題における米需給対策生産者団体が主体的な取り組みを行うことになったが、今までの取り組みをどのように考えておるのかということについてご答弁を申し上げ、そのほかの項目につきましては担当部課長の方でご答弁を申し上げたいと思います。  議員ご承知のとおり、これまでの農業政策はいわゆる猫の目農政と言われるように、3年を区切りとするような政策を国は実施をしてまいったところであります。これまでの生産調整におけるいろいろな評価と反省が実は伴ってまいりました。その中で政策が変わるたびに農家の皆さん方には大変なご苦労とご迷惑、そしてこれから一体どう生産者として取り組んでいけばいいのか、非常に厳しい実は現況を踏まえながらご苦労をおかけをして、ご協力をいただいてきたところであります。人口の減少傾向、そして米食率の減少並びにまた食文化の変化、さまざまな総体的な実は大きな変化が起こってまいりまして、さらにその方向が進んできているといういわゆる米の生産体制における周辺の環境が非常に大きく、厳しく変化をしてきているという現況も見逃すことができないだろうと、こう考えておるところであります。  その中で米の価格維持が極めてできない厳しい状況になってきているということでございまして、これまでの生産調整の実施は残念ながら避けて通れなかったと、こういう事実として私も認識をいたしておるところであります。この厳しい現況の打破と、本当に将来に向けた安定的な経営対策を取り組む必要があるだろうということで、議員ご承知のとおり19年産米からまた新たな総合的な需給調整対策をスタートさせていただいたところであります。私も常々申し上げておりますが、この今回の新たな調整で本当に農家が自立できる、そしてまたほかとの所得格差が縮まってくるということが本当に保障できるのかどうか、若干私も個人的には問題はあるだろうと、こう実は考えている一人であります。燕市といたしましても、この新たな需給調整システムへの移行を何としてでも進めていく必要があるだろうということで、2月の集落説明会におきましても農家の皆さん方にその今までの経過、それからこれからの考え方、そしてこれを取り巻く移行の趣旨等を十分説明を申し上げながらご理解を求めてきたというのが実態でございます。また、新たに燕市水田農業推進協議会というものを設立をさせていただいて、その基盤組織として動いていただいているところであります。  今後は、この新しい制度移行に伴いまして、生産調整方針作成者であります農協及び商系業者が主体となりまして、これからの本対策のきめ細かな対応をしていただくというのが基本的な考え方になっているところであります。また、転作作物助成など農業政策の統一化を図りながら、推進方針に基づいた実施を進めていくことによりまして、合併後の燕市の農業が不平等感等をなくし、一律的な取り組みがなされますように、市といたしましても旧来と同様の効果が得られるように全面的な行政としても支援をしてまいりたい、この考え方は今までと変わりがないということで、ともに取り組みを進めさせていただきたいと考えているところであります。まことに農業を取り巻く環境は厳しい経営環境でありますが、こんなときこそお互いに十分議論をし合いながら将来の方向に向けて議論をし、またともに汗をかいて取り組んでいくという姿勢が極めて大事なことではなかろうかと認識を新たにしている一人であります。これからのご協力も是非お願いを申し上げたいと思ってございます。 ◎企画調整部長(菊地剛君) それでは、私の方から1点目の新市の通信網整備についてのご質問にお答えをさせていただきます。  初めに、燕市全域における市内通話の実現についてであります。議員ご指摘のとおり、現状では市内の単位料金区域が三条区域と巻区域に分かれているため、異なる区域へ電話をするとき市外局番をダイヤルする必要があり、通話料が市外通話扱いになっております。この問題につきましては、合併協議会におきましても調査、報告をした経緯がございます。現時点におきましても、単位料金区域を統一する手法といたしましては、吉田、分水地区三条料金区域に編入するか、あるいは燕地区を巻料金区域に編入するかということになります。いずれかに編入するといたしましても、一般回線の基本料金や通話料、そしてまた専用線の使用料などが高くなる場合がありましたり、電話番号そのものが変わってしまう可能性もあるということのデメリットもあることも事実でございます。編入の条件といたしまして一番問題となりますのが、すべての利用者から同意を得るということであります。このような問題は、合併により新潟市を始め県内にも同じ悩みを持つ自治体があることから、より広い地域が市内通話でダイヤルできるよう関係する自治体と連携を図りながら総務省始め関係機関に対して要望してまいりたいと考えております。  次に、吉田、分水地区への光ファイバー網整備についてであります。現在燕市の光ファイバーを利用した超高速インターネット通信は、民間主導の整備原則のもと進められており、採算性の問題などから、ご指摘のとおり吉田地区の大部分及び分水地区において利用ができないなど地域間の情報通信格差が生じておるところであります。距離による影響を受けにくく、大容量で安定した光ファイバー通信は、これからさらに推進されるものと考えております。また、今日の情報化社会において、経済活動や福祉、教育など生活に密着した分野でも利用価値の高いものであり、市民が等しくその恩恵を受けられる環境整備を促すことは、行政としても一つの責務と考えております。このことからも、光ファイバー通信の吉田、分水地区への整備実現を目指し、市と燕商工会議所、吉田、分水商工会ともどもで燕市光ケーブル導入促進協議会を立ち上げさせていただいたところであります。今後は、本協議会の活動を通して吉田、分水地区の全戸を対象に説明会を開催してまいりたいと考えております。  なお、NTT東日本からは、吉田地区で600件以上、分水地区で610件以上の仮申込書の取りまとめが必要であると確認をしておるところであります。早期提供を実現するべく取り組んでまいります。  また、燕地区の通信速度に関してでございます。NTTに確認をさせていただいたところ、その原因としては回線状況や使用機器、接続先などの個々の利用状況、あるいはまた通信環境によって影響するものと考えられるというようなことでありました。NTTといたしましては、個々のユーザーから連絡をいただければ調査をするということを聞いておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  また、企業誘致を推進する上で道路や上下水道、電気、通信などのインフラの整備は欠かせないものであります。光ファイバー網は多くの情報を高速でかつ安定したインターネット環境を提供するもので、早急な整備が必要と考えております。  なお、現在企業誘致推進会議を立ち上げ、受け皿の整備や優遇策の見直しについて協議を進めております。また、7月初めには企業誘致アドバイザーの委嘱を予定しており、今後積極的な事業展開を図っていきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 ◎農林部長(佐藤広次君)  それでは、私の方から農政問題についてをお答えさせていただきます。  まず初めに、品目横断的経営安定対策加入手続状況集落営農の状況についてでございますが、この対策の対象者である4ヘクタール以上で認定農業者対象農家は305戸であり、加入状況については6月1日現在133戸、約44%の農家が北陸農政局新潟農政事務所に申請し、受理されております。さらに、これから残りの対象農家172戸が6月末をめどに申請を行う予定でございます。また、加入手続の指導においては、JA営農センターが主体となり、対象農家に対して説明会を開催し、申請書の内容についても相談を受けるなど対応をしております。今後も関係機関の協力を得ながら、加入漏れのないよう進めてまいりたいと思っております。  続いて、集落営農の状況につきましては、新需給調整システム移行に関する集落説明会をあわせて行いましたが、各集落の認定農業者と競合するなど問題もあり、現時点において集落営農を実施している地区はございません。しかしながら、本対策に加入できない農家の対応といたしまして関係機関と協議を重ね、地元の意向を尊重した上で集落営農や法人化を推進してまいりたいと思っております。  次に、農地・水・環境保全向上対策進捗状況でございますが、燕市全体で57地区の取り組みがございます。燕市全体の農用地面積は、水田4,893ヘクタール、畑118ヘクタール、合計で5,011ヘクタールであります。また、57地区の交付対象面積は、水田3,098平方メートル、比率で63.3%、畑で91ヘクタール、比率で77.1%、合計では3,188ヘクタール、全体の比率は63.6%であります。交付額は総額で1億3,886万円となる見込みでありますし、市の助成額は3,471万5,000円ほどでございます。地区の活動組織については、市との協定書を締結し、燕市地域協議会事業採択申請書を申請している状況であり、その後今月中に国へ手続を行う予定であります。また、この事業実施期間が5カ年と長期にわたることから、地元の活動組織が継続して事業実施が行えるかどうか今後の問題かと思われますが、これにつきましては市を始めといたしまして関係機関が連携をとり、支援をしてまいりたいと考えております。  次に、市内各所にある農産物直売所の連携と今後の支援策についてでございますが、農産物直売所は燕市内で11カ所ございます。市のホームページや県の県央農業振興会議発行県央農産物直売マップ等でご紹介させていただいております。既にご承知のとおり、直売所では地元で生産された新鮮な野菜や加工品を販売し、地産地消の促進を図り、燕市民はもとより市外からも来客が年々増えている状況と聞いております。また、各直売所の連携につきましては、現時点では一本化された組織はございません。県の協議会や市の担い手育成総合支援協議会を通して、研修会、それから農業祭りなどで連携を築いております。市では各直売所で積極的に事業展開ができるように支援をしてまいりますので、ご理解をお願いいたします。  以上でございます。 ◎総務部長(神保至史君) 2009トキめき国体につきましてお答えさせていただきます。  2009年に開催されますトキめき新潟国体の当市で競技が行われる空手道とアーチェリーに対する選手の強化策につきましては、新潟県の体育協会始め各競技団体等で力を入れているところでございますが、当市といたしましても燕市開催種目特別強化事業を地元の競技団体に委託しているほか、練習場の確保と環境整備及びそれに伴う使用料の減免等の支援を行っておるところでございますが、今後も地元から一人でも多くの選手が出場できますよう全面的な協力をしていきたいというふうに考えているところでございます。  次に、今年開催の秋田わか杉国体への視察についてのご質問でございますが、国体は同じ県では40年から50年に1度の開催でありますので、先催県への視察が一番の教科書になるというふうに考えているところでございます。秋田国体の開催時期には、燕市の実行委員会からも大人数の視察を計画してございまして、実行委員会の各専門委員や競技役員予定者を始めといたしまして、近日中に仮の設立を考えております市役所職員等で組織いたします実施本部からも、各部門の中心になってもらう班長予定職員の視察も考えております。  お尋ねのボランティア団体への対応でございますが、大会ボランティアにつきましては今後必要人数を把握した中で市民に広く参加を呼びかけるとともに、各組織、団体等からのご協力についてもお願いしてまいりたいと考えております。  なお、ボランティア団体の中には、国体開催に対して全面的に協力するため、先催県への視察研修を計画している団体もあることは承知しておりますが、燕市の実行委員会といたしましては大会ボランティアの皆さんは実施本部への協力員としてご協力をお願いする予定でございます。今回の実行委員会の秋田国体視察におきましても、国体運営全体の中でいかにしたらボランティアの皆さんの誠意をうまく生かすことができるのかにつきましても重点的に視察して、その結果を今後の参考にしたいというふうに考えているところでございます。国体を成功させるためにはボランティアの皆さんの力が不可欠でありますので、今後国体PRのイベント等へのご協力を含め、ボランティア団体との話し合いの中でより効果のある方法を考えてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎商工観光部長(宇佐美憲一君) 私の方から商店街の活性化についての質問にお答えをいたします。  ご承知のとおり、燕、吉田、分水の3地区の商店街とも空き店舗が増え、活気が失われてきています。商店街の活性化は、地元の商店街がみずから一定の方向性を見出し、一体感のある活性化策を継続して実施していくことが重要であると考えます。しかし、本来個店おのおの小さなにぎわいを積み重ね、商店街全体へのにぎわいへと変化させ、商店街全体の活性化を図るはずの個店そのものが、いまだに今後の方向性を見出せずにいるものも多いと聞いています。  市では、商店街のイベントの開催に係る経費の助成や共同駐車場設置に対する助成など既存の商店街活性化助成事業に加え、個店及び商店街がみずからの方向性を模索するため先進商店街を視察する場合、視察にかかる交通費の一部、5万円を限度に助成する制度を本年度から創設をいたしました。これらの助成制度を積極的に活用していただき、一定の方向性を見出し、効果的な活性化策によるにぎわいの創出が図られることを期待するものでございます。また、燕、吉田、分水の3地区の商店街の連携による共通のイベントの開催や共通のポイントカードの導入、さらに中心市街地活性化法に基づく市街地の大型店の誘致や公共施設などの都市機能集約などについて、各地区の商店街を始め燕商工会議所や吉田、分水商工会と検討をしてまいります。 ◆2番(大原伊一君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。  市外通話の問題でありますが、現状携帯電話等を考えれば、会社が変わっても電話番号変わらないというサービスすらある時代なんです。だから、やっぱりその辺は確かに巻局、三条局という問題はあるにしても、それを何とかクリアをしていただくのがNTTの仕事であって、それを何か局が違うからできないというような言いわけで逃れるようなことをNTT自体がやっていること自体がおかしいと。本来であれば一つの市になったわけでありますから、きちっとその辺を認識をしていただいて総務省等にお願いをするという話もありますが、民間業者なのでありますから、市民とか住民の要望にこたえられないような民間業者であれば、早い話がほかの業者にかわっていただいた方がいいんではないかという感情を持つような時代背景にもなってきているわけです。その辺をやっぱり相手に言われたからそのまま引き下がってくるんではなくて、その問題を解決をしてくれというふうに言ってくるのが本来我々行政に対する行政の仕事ではないのかなと。NTTが、いや、三条局と巻局だからといって、いや、それはできませんねと言われたからすごすご帰ってくるようでは困るかなというのが私の聞いた感想でありますので、是非とも現状のこれだけのデータ通信なり情報網の発達がこれだけ著しく起きているのに、いまだにその部分だけが直せないなどというレベルの低いデータ通信では、国際社会の中でも遅れをとっていくということを認識をしていただかないといけないのではないかと、企業活動としてきちっとやっていただきたいということを本来であれば訴えてくるべきではないのかなというふうに私は思いますが、その辺のところはいかがお考えなんでしょうか。  それと、あと光ファイバー網でありますが、お隣の三条市さんではもう下田地区にも入れましょうよというような話が進んでおります。そういった中で、企業誘致、企業立市を目指してこれだけの8万4,000人を抱えた燕市がいまだに光ファイバー網の整備すら終わらないと。それでは企業誘致どころではないんじゃないかと。まずもって今は、キャドとかいろんなデータ通信で非常に重いデータの交換を企業はやっております。今までのようなISDNとか、ああいったたらたら、たらたらという、1メガも通信速度が出ないようなのでは、1日かけてもデータが入ってこないという事態が起こるはずであります。やっぱり企業活動をきちっとサポートしていく意味でも、光ファイバー網の整備をまずもって優先をして考えていかなければならないんじゃないかと。インフラを整備しなくて、ただ企業誘致をしましょうよ、新産業誘致をしますよと言ったところで、そんなところに行ってデータ通信もできないようじゃだめだよと言われるのがせきさかではないのかなというふうに思いますので、その辺を再度強く要望をしたり、市としての見解を求めたいというふうに思います。  また、吉田地区で600件、分水地区で610件、それは可能な数字なのかどうなのかというのを見解を求めたいというふうに思いますが、世帯数を考えれば可能ではないのかなと。会社関係へお勤めの方、いろんな方がいますので、会社で残業せずに家へ帰って仕事をなさる方もいるわけでありますので、光ファイバー網の需要は結構あるんではないかなというふうに思いますので、その辺の調査もきちっとやるべきではないのかなというふうに思いますので、あまりにも600件に後ずさりするようでは困るなというふうに思いますので、その辺のところをきちっと市として把握をしながら、またその光ファイバー網の期成同盟会といいますか、そういうのを立ち上げられたということでありますが、その辺もそういったところと連携をとりながらいち早くやはり通信網の整備ということをやっていかないと、インフラの整備をきちんとやっていかないと、なかなか企業誘致とかそういうものが絵にかいたもちになってしまうんではないかなというふうに危惧をしますので、その辺のところを再度ご答弁を願えればというふうに思います。  それから、農政問題についてでありますが、議員の皆さんもよくご存じだというふうに思いますが、農業には二つの側面があります。私的な部分と公的な部分。それは、私的な部分というのは、自分が持っている田んぼであります。公的な部分は、用水路、農道の管理であります。それを十把一からげにして集落営農をやって全部押しつけるというような形になってくると、非常にまずいんではないかなというふうに思いますし、あまりにも集落営農に偏りますと、現状食糧管理法がなくなって個人で販売をされる農家もやっと芽を吹いてきているとこなんです。やっと芽を吹いて、自分で自分の経営をやろうと、転作にはちゃんと協力をしながら自分の販売努力で農産物を販売、お米とか野菜を販売していこうという方がやっと市内各所に、点在ではありますが、出てきております。ところが、あまりにも強行に集落営農を推進してしまうと、そういった本来であれば農水が言っている個性的な農業を育てましょうと言っているのをつぶしかねないんです。そういったものも配慮をしながら、きちっと市当局としてそういったものを配慮しながら、小さくても経営が成り立つ経営をやっている方がいるわけですから、その辺のところを、どうしても集落という形になりますと、おめんとこはわがままらねっかという話が出てきます。そういったものを柔軟に対応できるような体制づくりをしていかないと、先ほど私が言ったように集落営農をずっと続けていったら、後継者がいなくなって集落営農がつぶれたらだれがするんだという問題になるんではないかと。現状の集落営農をやるとかやらないとかという地域のお話を聞きますと、ほとんどの方が60歳定年退職組の方が中心になられるんです。その方々が集落営農を推進しますと、今まで兼業農家で農家をやっていた子供さんたちは幾ばか、少しの時間でも田植えとか稲刈りの時期手伝っているわけです。それが集落営農によって全く手伝わなくなるわけです。60歳定年組が集落営農の中心でやるというのは、それは今の時点ではわかります。ところが、全く農業をしない農家の子供たちが60定年を迎えたときに果たして農業ができるのか、集落営農が維持できるのか、そういう問題も必ず秘めております。だから、そういった部分でも集落営農は私は進めていかなければいけないけれども、その機能、農家の子弟でもいいですし、外から入ってくる方でもいいですけれども、そういう若者を受け入れるそういった基盤整備といいますか、環境整備も必要なんではないかなと。でないと、私が先ほど1回目の質問で言ったように、崩壊する道をたどっていくんではないかと。だれも農業をしない、地域の中で。非常に恐ろしい結果が生まれるんではないかなというふうに思っておりますので、担い手の、今後集落営農なり今の品目横断的経営安定対策の中で若い世代の担い手対策をどういうふうにしていくのか、その辺をお聞かせを願いたいと思います。その1として、バランスのよい農業構造を考えていくときに、若い農業者が必ず必要になるというふうに思いますので、その辺のバランス感覚といいますか、そういったものをきちっと持った中で政策を進めていく必要があるんではないかなというふうに思います。  加入状況等わかりましたが、まだ入っていない方が結構いらっしゃる、まだ申請手続が終わっていない方が結構いらっしゃるということですので、なるべく6月末まででありますので、その辺のところを行政の方としても手助けをしていただいて、スムーズに進むようにお願いをしたいと思いますし、また集落営農の状況はまだ今のところゼロであるということでありますが、集落営農を進めながら、また個の農業も十分営農ができるという方策もきちっと視野に入れたものをどのようにお考えなのか、少しお聞かせを願いたいというふうに思います。  農地・水・環境保全向上対策の推進状況はわかりましたが、できればこれは地域住民を巻き込んで行う事業であると、補助制度であるということを考えれば、地域住民に対して本当にパンフレットをつくるとか、そういったものを視野に入れた中できちっとした活動ができるように、また農村地域でない方もボランティアで参加していいわけですから、市内の皆さんにやっぱり告知をしていく必要があるんだろうなと。ボランティアを募集するというのは地域の皆さん、私の住んでいる地域だけではなくて、まちの商店街の方々がボランティアに来られてもいいわけでありますから、そういったものをきちんと告知する方策を考えていく必要があるんではないかなというふうに思いますので、そうでないとなかなか5年間継続していくというのは非常に厳しいと思います。最初の一、二年は楽しいからということで、珍しいからということで来られる方多いと思いますが、やはりある程度組織立ったというのもおかしいんですが、ボランティア組織のようなものをきちっとつくった中で、強制するわけにはいきませんけれども、皆さんが参加しやすいそういった環境づくりというものをきちんとつくっていく必要があるんではないかなと思いますので、その辺を少し要望したり、考え方等ありましたらお聞かせを願いたいと思います。  それと、直売所の件についてでありますが、先般土田議員の方から吉田地区にも直売所をというようなお話がありました。そういうことを考えると、吉田地区の地元の農業者の意向を十分取り入れて、今あるよりな~れ燕いちとか、分水のふれあい市、そういったものを吉田地区でも是非ともつくって、そしてまた連携をとりながら、連絡協議会的なものでいいと思うんです。そういったものをつくりながら、いや、我が地区には今の時期トマトがないからあんたんとこからちょっと出してくれねとか、そういった連絡をきちっと取り合いながら市内の一体感といいますか、直売所がスムーズに運営できる。買い物に来られる方が、ああ、ここはトマトないっけじゃ吉田まで行ってくださいというわけにいかないわけですから、やっぱりそういうものを踏まえて連絡協議会的なものをつくりながらスムーズな運営ができるように、また先ほど直売所のマップ等県の方でという話もありましたが、やっぱり燕市も市として市民の皆さんに直売所はここにありますよというのをきちっとわかる形でマップづくりといいますか、市単独でそういったものも必要なんではないかなというふうに思いますので、その辺の取り組みはいかがでありましょうか。  国体についてでありますが、非常にまあまあいたし方ないかなというのはわかりますが、ちょっと話をしますと、空手の方々が常設の練習場がないと。アーチェリーの方はあるわけですけれども、アーチェリーの方体育館のところでやっておられますよね。空手の方が何か日々あっちへ行ったり、こっちへ行ったりということで、常設といいますか、決まったところがなかなか確保できないと。それで、そのたんびに選手が非常に移動に労力を使って練習時間が短くなるという問題があるという話を聞いておりますので、是非ともやっぱり国体に向けて、市内で行われる競技でありますので、アーチェリー、また空手についてはやっぱり練習場の確保きちっとできるような、決まった場所で練習場の確保ができるというような形でサポートをしていただきたいなというお願いをしておきたいなと思います。  あと、商店街の活性化についてでありますが、非常に今商店街の方々が売り上げが落ちる。ぽつぽつ撤退をされる方がいる。それで、駐車場になったり、シャッターが閉まったままになっている。それをどう打開するか。先ほど部長が個のにぎわいが全体をよくするんだという話はありました。ただ、個の方々が非常に迷っているという話もあります。その迷いをどう解消するかというと、三人寄れば文殊の知恵といいますか、100人集まれば100人の知恵があるわけですから、やっぱり吉田地区で云々、分水地区でどうだとかと言わずに、商店街が一つにまとまってどうやってこの状態を打破するのかとみんなで話し合って、その中からアイデアが出てきたものを取り入れる商店主が出てくればそれはまたそれでいいわけでありますので、じゃみんなで話し合って、じゃ市3地区で一斉にイベントをやってシャトルバスを回そうじゃないかとか、考えようによればデッドストックになっている商品を、今回は吉田地区でデッドストックの即売会をやりますよとか、そういったものも在庫をなくす意味でも必要なのかなと思います。それは、3地区が共同で物事をやっていけばいろんなことがまた可能性として出てくるんじゃないかなと思いますので、その辺のところを、そんな土壌づくりといいますか、そういったものを商工観光部が取り組む必要があるんではないかなと思いますので、その辺のところをお聞かせを願いたいというふうに思います。  2回目の質問をこれで終わります。 ◎企画調整部長(菊地剛君) 大原議員の再質問の1点目の関係であります。  まず、市内通話の問題につきましては、議員ご指摘のとおり私どももそういった考え方強く感じております。これまでにも行政として現状をNTTにも訴えてまいりましたので、引き続き実現に向けて取り組んでまいりたいと。ただ、一つの自治体だけの力ではなかなか難しい問題もあります。全国にこういった同じ合併による問題を抱えた自治体があるわけでありますので、そういった中での連携を強めながら国に訴え、またNTTにも訴えてまいりたいと思っております。  また、光ファイバー通信につきましてであります。これも現状の通信状況を考えますと、また企業活動も含めまして考えますと、議員ご指摘のとおりと考えております。仮申し込みの数、数字的なクリアも当然しなければならないわけでありますが、我々がこれに手をつけたと、実現に向けて動いたということは、実現可能だということのあらわれの中で動いておりますので、是非ともこの実現に向けて取り組んでまいりたいと。できれば議員の皆さん方からもこの仮申し込みのまた協力をいただければありがたいと思っております。  以上であります。 ◎農林部長(佐藤広次君)  私の方から、品目横断的経営安定対策ですか、これは今年度から始まった農家の皆さんにとっては本当に新しい農政政策ということで困惑をしておられるところもあろうかと思いますけれども、それに対する担い手対策はどのようにということでございますけれども、1回目の説明でもお話し申し上げましたように、集落営農につきましては、燕市は比較的農業ばかりじゃなくて産業も、しっかりした地場産業があるという関係でしょうか、集落営農に取り組まれるところの地域は今のところないということは先ほど申し上げたとおりでございますけれども、しかしながら皆さんが認定農業者になられるということではなく、また今お話がありましたように、まだそれに当たらない農家の方もおられるわけですが、これらを決して見落とすという、そんなことのできることではございませんので、これらにつきましてはこれから農業基盤をやっていく中で、また改良をやっていく中で、それはそれで農家で、兼業農家ですか、そういった方がこれからも農業でそのまま営業できるような形で取り組んでいけたらなと。これらについても、これから私ども関係機関と話を詰めながらこの辺のところを大事にしていきたいなと思っております。  それから、農産物直売所の連携でございますけれども、これにつきましては一応私どももマップ等を、これは県の事業でこういったマップ議員の皆さんお見かけかどうかわかりませんですけれども、こういったものが出されております。ここに11カ所紹介してあるわけですけれども、またほかの地域でもそういった要望等がありましたら、またそういったものを取り組みながら市独自のマップ等もこれから考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◎商工観光部長(宇佐美憲一君) 商店街の活性化についてでございますが、昨年の10月に市と燕商工会議所、吉田、分水商工会との連携を図るため、商工団体連絡協議会というのを立ち上げました。本年第1回目の会議を7月上旬に開催を予定しているところでございます。各地区の商店街の連携について議題等を上げ、3地区合同の話し合い、協議の場についての設定について協議を進めさせていただきます。 ◎副市長(中野邦雄君) 空手の練習会場につきましては、団体の方から常に要望はされております。その一案としまして、燕工業高校の武道場があるものですから、それを先行利用できないかという話で県とも何度か協議を重ねた経緯もあります。しかしながら、その一部分を先行するということになりますと、管理、また保険の問題とかいろいろそういう課題が出るものですから、県としてはそういう国体のということは認めるけど、なかなかそこだけを切り離して先行貸し付けはできないということですので、今進めております工業高校を早く市の方に譲り受けまして、それを空手の専用道場として利用できればという方向で今検討をいたしております。  それから、先ほどのNTTの部長答弁ありましたが、これ当時合併協議の際に私も入って、県、新潟の局、また国の方にも要請した経緯もあります。これは、ただ単に巻、三条地域の問題だけじゃなくて、全国的なエリアで先に広域編入をやった場合、三条エリアと巻エリアにした場合の全国的なそういう設定をしたものですから、ただ単に燕、三条でどうこうということにはならないというあれがありましたので、今後につきましてそういう強い要望は我々も感じておりますので、この打開策を何とか模索していきたいというふうに思っております。 ◆2番(大原伊一君) 残り8分でありますので、要望等で終わるかと思いますが、電話番号の問題は本当にいち早く解決をしていっていただきたいなというのが、意外と多くの市民の皆さんがそういう話を、私んとこ来られるわけですので、是非ともまあまあ毎週のごとく行くわけにはいかないんでしょうけども、強力にプッシュをしていただいて、市民の一体感といいますか、やっぱりそういったものをきちっとつくっていく必要があるんだろうなと思いますので、お願いをしておきたいというふうに思います。  また、情報通信網といいますか、通信網のインフラ整備についてでは、先般先輩の議員さん方が財政問題等いろんな話が出ております。すると、やっぱりインフラ整備が遅れることによって企業誘致が遅れたり、産業誘致が遅れることは市の財政にとっても非常にマイナスという要素になるわけでありますので、やっぱりその辺のところも踏まえてきちっとインフラの整備をやっていくんだと、産業誘致をやっていくんだというような視野を、心を据えて、肝を据えてきちっとやっていっていただきたいなと思います。また、それがこれからの市の財政の硬直化を招かない要素にもなるわけでありますので。また、今までのある工業関係、会社関係が下請になるかもしれませんが、産業が発展するということは市にとってまた活力を生むわけでありますので、やっぱりインフラの整備は行政がやっていかなきゃいけない問題でありますので、その辺のところを見据えてどうあるべきかという、これから建設計画等新市のものができてくると思うんですが、その中でもきちっと議論をしながらどうあるべきか、それで産業を誘致するためにはどうあるべきかということを踏まえたものを出してきていただきたいし、我々もまたその議論に参加をさせていただきたいなというふうに思います。  それと、あと農政問題についてでありますが、非常に農家の中では脱力感があったり、非常に厳しい時代が来たなという思いが非常にあります。もう私よりも年代が下といいますか、30代、40代の方々はもう農業に見切りをつけてサラリーマンだという方もいらっしゃいます。そうなってくると、やっぱり閉塞感といいますか、農業というのは今まで隣近所の農家のせがれがやっていると話ができて、おお、おまえどうやっている、こうやっているというような話の中で新たな技術が生まれたりしてきているわけですが、その辺のところがやっぱり若い人材がなくなるというのは非常に危険な状況を迎えるなというふうに思いますので、若い人材獲得について先ほど答弁がちょっとなかったようでありますので、その辺についてだけは少しお伺いをしたいなと思います。  あと、国体の件はわかりましたので、できればボランティア組織等きちっと早目につくった中で対応を早めていっていただきたいということをお願いをしておきたいというふうに思います。  あと、商店街の活性化については、今部長さん答えられたように連絡協議会的といいますか、連絡を取り合いながらいい方向へ持っていきたいという答弁がありましたので、是非とも早く進めていただいて、商店街が少しでも活性化できるような形を模索をしていっていただきたいなということは要望しておきます。  以上で3回目の質問を終わります。 ◎農林部長(佐藤広次君)  大変申しわけありませんでした。若い農家に対する若い人材の獲得ということでございますが、先ほど来議員さんもおっしゃっておられるように、やっぱり農業をやるには農業がしやすい土壌づくりといいますか、まず圃場整備、そういったものをやりまして、今どうしてもやはり生産コスト、そういったものが叫ばれておる中でございますので、そういったものを進めながら、若い人でもできる、また生産コストが合うような形で是非、これなかなか難しいことだと思いますけども、そういったものをやりながら若い人が何とか地についていただければな、この燕の農業担い手が育つような形で持っていけたらなと、こんなふうに思っております。よろしくお願いします。 ○議長(星野義則君) ただいまから当局入れかえのため、しばらく休憩をいたします。          午前10時28分 休憩          午前10時45分 再開 ○議長(星野義則君) それでは、休憩を解き、会議を再開いたします。  次に、19番、阿部健二君に発言を許します。 ◆19番(阿部健二君) 4回目のおはようございます。大原議員に続きまして、大原議員の立て板に水に続きまして、横板に雨垂れを始めさせてもらいます。  まず、通告1の小林市政の1年を振り返ってですが、質問に入る前に一言。以前てまりの湯のボイラーがトラブった際、所管のトップたる部長がまるで蚊帳の外のさまに見えたものですから、市長に新燕市の組織が機能していないのではないかと問うたら、市長は合併したばかりゆえいま少し時間をと答えておられます。ところが、その後の消防団関係者の不祥事のときもそうでしたが、今回の消防署員の不祥事のときも議会に対するおわびと説明に当たったのは市長と消防署長であり、消防署長の上に位するはずの燕・弥彦総合事務組合の局長はやはり蚊帳の外。なのに今回の不祥事の関係職員の処分では、総合事務組合の事務局長も給料月額10分の1の減給処分が2カ月と蚊帳の内。何か腑に落ちないものを感じてなりません。  では、①の合併協議会の協議事項への対応についての質問に入りたいと思います。市長は、例えば合併協議会でまとめられた新市建設計画実施計画中22の案件については、100人委員会の提言を受け、事業中止を含め110億円から63億円と大胆にも柔軟な縮小を図られました。一部には合併協議会の決定事項を軽視する行為とまゆをしかめる人もいなくはないのですが、大方の人からはその大胆さ、柔軟さは歓迎され、また議会ではその大胆さ、柔軟さに乗じ、具体的検討事業の調整(案)のさらなる縮小を望んでおりますが、事新庁舎建設事業、殊に新庁舎の位置問題になると、その大胆さ、柔軟さはすっかり影を潜め、合併協議会の決定に固執し過ぎるやに思えてならないのです。  それは、新庁舎検討委員会の第1回目会議で、新庁舎の位置問題で大揺れに揺れたとき、事務局の「新庁舎建設事業(案)は合併協議会の経過を説明するもので、新庁舎の位置についても新庁舎建設市民検討委員会で話をしていただきたい」という言に対して、市長は「合併協議会の決定を尊重してほしい」と打ち消され、さらに後日第1回会議の質問に対する未回答分として事務局に「既定の建設候補地を前提とした中での新庁舎建設基本構想市民案の作成をお願いするものである」と回答させ、結果新庁舎の位置問題を封じ込めたことです。そして、これまでの何人かの議員へのおぼろなる市長答弁からしても、やはり合併協議会の決定に固執しているやに見えてならないのです。  そもそも合併前に新庁舎位置を決めること、またその決められ方に大なる問題をはらんでいた中、一たんそのことへの反発はなさったものの、最終的にはみずからの手にゆだねられた結果ゆえ、小林市長の固執とも思われますが、その決定はしょせんはコップの中の嵐から生まれたものでしかなく、それへの固執は市長としての大局的判断のあいまいさを指摘されない危うさをかいま見るんです。それこそ過ちてはすなわち改むるにはばかることなかれではないのかです。  ここで質問です。質問の1、新庁舎建設事業(案)に対しても新市建設計画同様、小林市長の大胆さ、柔軟さを求めたいのですが、いかがでしょうか。  質問の2、新庁舎建設市民検討委員会でせっかくの市民の声を聞く機会を逸してしまったこともさることながら、私の提案する吉田駅案や現吉田庁舎位置での新庁舎案への賛同の市民は少なくありません。そこで、新庁舎の位置についての市民アンケートをとることを提案しますが、いかがなものでしょうか。  質問の3、これは市長に事前にお渡しした質問の3の結果が質問の1にダブりますので、省略させてもらいます。  次に、質問の4、もし現吉田庁舎以外の位置に新庁舎が決定された場合には、現吉田庁舎にサービスセンターを残すこと、そしてでき得れば燕、吉田、分水の各地区にもう一カ所ずつサービスセンターを設置することを望むのですが、いかがなものでしょうか。  次に、②の選挙公約「小林きよしの7つのまちづくり」の進捗状況についてです。選挙公約の7つのまちづくりでの細かいところでは市長公用車の廃止に始まり、大目玉のすこやか赤ちゃん誕生祝い金など、そして新市新庁舎建設市民検討委員会の設置、合併特例債の健全財政範囲での活用を前提とした新市建設計画の見直しなどに矢継ぎ早に取り組まれ、さすが元気印の小林市長も時には小休みしたくなる多事多端な1年だったと思います。  7つの新しいまちづくりの進捗状況は、生意気を言わせてもらわえばそれなりの感がありますが、ただ気になるのは私の周囲に徐々に侵食してくる小林市長の評判のよくなさです。一方、とある自治会長さんから、小林市長に好感を持っていなかったとある人をとある会合に誘ったら、その会合での市長の対応ぶりを見て、今まで市長に好感を持っていなかったとある人は以後市長に好感を持つようになったという話も聞きます。過去燕地区の地場産業の経営者たちとはなじみの薄かったがゆえの小林市長の評判のよくなさを払拭するために市長に望みたいことは、地場の経営者が参加する会合には積極的に顔を出されることです。話せばわかってもらえるのです。  ここで質問です。質問の5、任期の4分の1を経過した現時点で、市長は7つのまちづくりの中の次なる優先課題は、④でうたっている工業のさらなる発展と商業も農業も元気なまち新燕市ではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか。  次に、③の「第3子誕生に100万円の祝い金」以後についてです。すこやか赤ちゃん誕生祝い金の3尺玉が打ち上げられたとき、ちまたでは「子育て支援というよりは子づくり支援じゃないか」と言う人もいました。既に第3子をもうけ終えた人からのブーイングもありました。「第3子100万円よりも第2子50万円の方が欲しい」という声も聞こえました。それらの声は、すこやか赤ちゃん誕生祝い金がごく一部の人たちへの子育て支援限定版であることへの反発であり、その反発が議会に持ち込まれたことは至極当然だったと思います。  そもそも第3子誕生に100万円は、若い人たちに新燕市を子育てのまちとして選んでもらうきっかけにしようということから編み出されたもので、それで終わってはならないものだったはずです。市長は長井議員にも答えておられますが、すこやか赤ちゃん誕生祝い金は小林市政における子育て支援の出発点であり、その後のさらなる子育て支援の充実があってこそのもののはずです。  質問の6、例えば乳幼児や児童の医療費助成の通院の小学校入学まで、10月1日からは入院の小学校卒業までという県内金太郎あめ助成程度で若い人たちからこの燕市を子育てのまちとして選んでもらえるのでしょうか。東京杉並区並みの中学校卒業までの医療費助成だったらいかがでしょうか。  質問の7、市長に事前にお渡しした質問の7は、大岩議員の少子化対策への質問に類似しているため、これも省かせていただきます。  さて、通告2の改正教育基本法と教育現場についての①の「志ある国民」とは、「品格ある美しい国・日本」とはの質問に入ります。  まずは、「志ある国民」についてです。ケーキ屋さんになりたい何山何々さん、サッカー選手になりたい何川何々さん、野球選手になりたい何野何々さんと順々に卒園する子全員の名前を一人ずつ呼び上げ、そして「お父さん、お母さん、卒園おめでとうございます」とあいさつしたのが、この3月のとある保育園の卒園式でした。卒園式の前日の夕方、突如あすの卒園式であいさつをと頼まれ、さて子供たちにどうやって呼びかけようかと迷ったあげく、翌朝少し早目に保育園に行き、卒園アルバムを見せていただき、大人になったら何になりたいかのコーナーに書かれていた部分を読み上げ、どうにか繕った次第です。  安倍首相は、教育基本法の改正を受け、「この改正は、新しい時代の教育の基本理念を明示する歴史的な意義を有する」と言い、「志ある国民が育ち、品格ある美しい国・日本をつくることができるよう、教育再生を推し進める」と言ったとかです。  ここで質問です。質問の8、さっきのケーキ屋さんになりたい、サッカー選手になりたい、野球選手になりたいという保育園の子供たちには、志がないというのでしょうか。安倍首相の求めている志とは、末は博士か大臣かのたぐいを言うのでしょうか、教育長の見解をお聞かせください。  次に、「品格ある美しい国・日本」とはについてです。安倍首相ののたまう美しい国とは、損得を超える価値、例えば家族のきずなや生まれ育った地域への愛着、国に対する思いが軽視されない国のようです。そして、卑近な例として挙げれば、本の中でひたすら特攻隊を美化していることからすると、どうやら国家のために進んで身を投じる人たちの国、否、若者たちにはかない死を迫る国のようです。  「美しい国・日本」という本で「損得が価値判断の基準となり、損得を超える価値、例えば家族のきずなや生まれ育った地域への愛着、国に対する思いが軽視されるようになってしまった」と憂える安倍首相に対して、インターネット上で次のような批判が載っています。「経済を優先するために自然を破壊し、人の健康を無視し、自分の懐を温めることを優先することが恥ずかしくないと思える世の中にしてきたのは、あなたが在籍する何とか党ではないですか。それなのに美しくなくなってしまった我が国を憂えているかのような言い方はおかしいだろう。もし今日本が美しくなくなっているなら、その責任はあなた方政治家の責任なのだ。もちろんそんな政治家に金や票を惜しみなく投じる有権者がいるからこのようなことが起きるのだが」。  この批判を読んで思い出したのが、「なぜ日本人は日本を愛せないのか」という本です。その著者ウォルフレンもまた日本人は愛国心に乏しいと言い、日本の若者たちの前途に希望がないことを憂えている一人ですが、その本の中で「日本は美しい風景に満ちている」、「日本は、私の知る限り最も自然が美しい国の一つである」と述べつつ、「だが、今日、日本国内を旅すると、この美しい景観が徐々に破壊されていることを目の当たりにし、私の観光の喜びはしばしば怒りと悲しみに取ってかわられる」と書いています。「山々のなだらかな稜線をどこにもつながらない巨大な橋が遮断している。うっとりするほど美しい渓谷の風光は、突然信じられないほどの幅の広いアスファルト道で台なしにされる。小道は大概ほんの50メートルも走れば3車線のハイウエーに変貌するが、そこを走る車にはめったにお目にかからない」云々と続け、「それが行われてしまうのは、日本にはざっと50万の建設会社があり、領土拡張主義の建設大臣がおり、仕事を確保するために建設業者が支払う資金などを選挙のたびに受け取る多数の政治家がいるためなのである」と書いています。ウォルフレンは、以上ご紹介した文章に「愛のかけらもない破壊」とか「筋肉だけで頭脳のない国」という小見出しをつけています。愛のかけらもない破壊を繰り返し、筋肉だけで頭脳のない国づくりにいそしんできた政治家集団の頂点に立つ安倍首相が、美しい国・日本を語ることからして大なる疑問なのです。  質問の9、安倍首相ののたまう美しい国は、私の定義づけようとしている美しい国とはまるで違うもののようです。教育長は、どのような美しい国を求めておられますか。  さて、②の教育基本法の改正によって教育現場はどのように変わるかです。十ウン年前の話です。とある中学校の運動会を見に行ったときの三つの衝撃的な場面が今でも忘れられません。一つ目は、先生チームも加わっての中学3年生のクラス対抗のリレー競走が行われた際のことで、本部前を第1走者たちがスタートし、トラックの向こう側の最初の中継点まではほとんどだんご状態だったのですが、先生チームの第2走者が大幅に遅れてしまい、本部前で先生チームの第3走者にバトンが渡されるときは3年生たちは先生チームをはるかに引き離し、第3コーナーを走っている状態でした。もはや先生チームの惨敗は必定で、生徒たちの喜々たるやじの大合唱が沸き上がるシーンを楽しみにした途端のことです。先生チームの第3走者の女の先生が、トラックを無視してあれよあれよとトラック内を突っ切って、向こう側の次の中継点に向かって直進。いわゆるショートカットしたのです。それでも結果は先生チームのげっぽでしたが。  二つ目は、その後の応援合戦が始まった際のことで、応援団長が檀から大声を張り上げたとき、「おたくの何々ちゃん格好いいですね」、「いやいや、勉強が嫌いでだめですて」という会話を耳にし、声の方を見やると、とあるPTA会長とPTA役員らしい母親でした。その応援団長がとあるPTAの息子ということは、運動会の何日か前のとある祭りの夜宮の晩、ほかの中学校の1年下の2年生を囲んで殴るけるを繰り返し、死ぬ思いをさせたグループの中心人物だということです。それからしばらくたって、そのとあるPTA会長が何の憶面もなく本部前の壇上からマイクであいさつを始めなさったので、そそくさとその場を離れたのですが、正義を教えるべき学校で不正義がまかり通っている、そのさまを見せつけられた何とも後味の悪い運動会でした。  ここで質問です。質問の10、占領下においてつくられた今までの教育基本法が60年間も続いたがゆえに子供たちにいろんな問題が生じたという安倍首相の論からすれば、かつての教育基本法のもとだからこのような事件が起こったことになりそうです。なら改正された教育基本法のもとではこのような事件が起きないと保障できるのかです。教育長の見解をお聞かせください。
    ◎市長(小林清君) 阿部議員さんの方からちょうだいをした質問の10項目ということでございます。お答えを申し上げたいと思いますが、私の方からは市政の1年を振り返って、合併協議会の協議事項への対応についてということで、質問1から4ほどございました。それから、7つのまちづくりの進捗状況ということで、質問の5ということでお答えをさせていただきたいと思います。質問の6、7につきましてはそれぞれの担当部課長、最後の教育基本法の教育現場ということにつきましては教育長の方からご答弁を申し上げたいと思うところであります。  まず最初に、合併協議会の協議事項への対応ということでございます。今具体的に三つの質問事項についてございましたので、その辺をあわせて答弁をさせていただきますので、総体的にひとつご判断をいただきたいと、こう考えておるところであります。新市建設計画の登載事業につきましては、限られた期間の中で旧3市町にとっての優先事業を中心に掲げたものでございまして、ご指摘のとおり合併協議会の協議決定事項ではありますが、新市の財政の現況、また後年度の財政負担等を考慮し、さらに全市的な観点から事業規模の縮小を基本として見直しをさせていただいたものでございます。  新庁舎の建設に関しましては、任意合併協議会の新市の事務所・組織検討委員会で合併後の庁舎のあり方を検討したことに始まりまして、段階的な協議を経て法定協議会においても再度確認の上、3市町の合併協定の調印と至っておるところであります。さらには、議会代表並びに行政代表による懇談会及び総合調整委員会等での検討を通し、最終的に法定協議会において建設候補地を含む新庁舎建設計画の方向性が示されているものでございます。この辺は、阿部議員さんも十分ご承知のことと思います。もちろんその過程におきましては、各市町の議会でたび重なる検討がなされた上のことでございまして、新市建設計画の中でも特に重要事業として慎重な協議が重ねられたこの経緯は、他の新市建設計画登載事業とは性格を異にするものと私も考えているものであります。とは申しましても、新たなまちづくりにおける最重要事業でありますので、新市の市長として市民の声を聞き、さらに慎重な検討を行ってきたものでございます。  新庁舎建設市民検討委員会におきましては、合併協議の過程から既定の建設候補地を前提にとの考え方を示させていただきました。さらに、これに対するご意見もお聞きをいたしておりまして、賛否両論多くのご意見をちょうだいし、非常に有意義な会議及びワークショップを持たせて議論をいただいたとお礼を申し上げるところであります。したがいまして、決して新庁舎の建設位置への委員の意見を封じ込めたものではないと考えておるところであります。また、合併協議会でも確認をされましたとおり、この件につきましては新市の市長が提案をし、議会で決定をさせていただくものでございますので、まさに新庁舎建設の基本方針について、これまでの検討結果をもとに議員の皆さんにご提案をさせていただき、責任ある立場でご協議をいただきたいということでお願いを申し上げる段階に来ていると考えているところであります。このことから、ご提案の新庁舎の位置につきましてのアンケートにつきましては、今の段階では実施を考えておりません。パブリックコメントや各種の広報、広聴機能を活用させていただきながら住民への周知に努めてまいりたい、こう考えておりますので、ご理解をお願いを申し上げます。  なお、建設候補地の変更の余地についてでありますが、合併に伴う新たなまちづくりなど総合的な観点から、やはり合併協議を通して方向づけられた考え方に立って一応基本とさせていただきました。今後これを基本に協議をいただきたいと考えておるところであります。さらに、この協議の方向性をもって基本構想の策定を進めさせていただきたいと考えておりますので、ご協力とご理解を賜りたいと思います。  最後に、新庁舎建設後のサービスセンターのあり方でございます。まず、車を前提としなければいけない庁舎はそもそもあってはならないと考えております。当然循環バスなどの公共交通機関の充実により、新庁舎へのアクセス向上をあわせて図っていかなければならない対応だろうと思います。その上でさらに住民の利便性を考えるという視点でお答えをさせていただきたいと考えておるところであります。この点につきましても、燕、分水地区に支所機能を残すという合併協議での方向性は示されていますが、現3庁舎の利活用を始めその他の公共施設への窓口コーナーの設置、夜間、休日の取り扱いなどを含めて検討を加える必要があるのではなかろうかと思っております。議員ご承知のとおり、住民の利便性に対する配慮に努めるとともに、行政の効率化の観点も取り入れながら検討を進め、基本構想、基本計画の策定を通してその方向性を具体的に示させていただきますので、是非ご理解をお願いを申し上げるところであります。  また、1年を振り返って7つのまちづくりの進捗状況ということでご質問がございました。昨年の4月23日、合併後の初代燕市長に当選をさせていただきまして、1年2カ月が過ぎようといたしております。この間、自分なりに合併直後の燕市民のために、また各分野の政策に優先順位をつけさせていただきながら、市民の声を市政に反映をさせ、市民との協働によるまちづくりを基本に行政運営に当たらせていただいてまいりました。新市の総合計画並びに行政改革大綱の策定に当たりましては、まちづくり住民会議、いわゆる100人委員会を設置をさせていただきまして、延べ80回を超える会議を重ね、多くの市民から新市建設計画登載事業の検討などに取り組んでいただいたことはご高承のとおりでございます。また、新庁舎の建設につきましても、新庁舎建設市民検討委員会を立ち上げさせていただきまして、活発な意見交換を行っていただき、昨年12月に中間報告、本年3月に検討報告書を提出をいただいたところでございます。こうした多くの市民の皆さん方の期待にこたえるために、ご質問にあるように新庁舎の早急な計画立案に取り組む所存でございます。このため、今年度は市議会の皆さんと協議をさせていただきながら、新庁舎建設の基本構想及び基本計画を策定をしたいと考えているところであります。また、本市の基幹産業でございます金属製造業のさらなる発展と商業、農業、そして観光の振興のためにあらゆる機会を通し積極的に事業展開を図っていきたいと考えておるところであります。  また次に、少子化対策であります。今年度は、次世代育成支援推進委員会の委員の皆さん方から積極的な少子化対策に関するご意見をいただく一方、庁内には少子化対策総合プロジェクトチームを設置をいたしまして、医療、教育及び女性の就業環境など総合的な少子化対策と子育て支援の施策について、具体的な検討を進めてまいる所存であります。これによりまして昨年創設をさせていただきましたすこやか赤ちゃん誕生祝い金等支給事業との相乗的な効果を期待するものでございます。今後も、新市建設計画と今年度策定を予定をいたしております総合計画を基本としながら、市民の参画、協働によるまちづくりを推進をするとともに、財政の健全化と持続性ある行財政運営に取り組んでまいりますので、さらなるご理解とご協力をお願いを申し上げる次第であります。  それから、ご質問ということではないわけでございますが、もう少し市内における産業界の方々との接触の場を持ってほしいと、こういうご提言をいただきまして、大変ありがとうございました。阿部議員おっしゃるとおり私もそう実は感じまして、極力日程の調整ができ次第いろんな会合に、市民の方々とコミュニケーションを図るように、今までも実は努力をさせていただきました。この機会でありますので、参考までにお話をさせていただきますと、平成18年4月1日から平成18年12月末までの私と副市長の公務の件数は、内部の会議、打ち合わせを含めますと1,646件の日程の調整を行い、公務に支障が出ないようにと努めてまいりました。平成19年に入りましてもその数は増える傾向であると感じているところでありまして、市民の皆さん方には市長から直接話が聞けないなど非常にご迷惑をおかけをしていると思っているところであります。阿部議員ご指摘の、具体的なお話がありませんでしたが、産業界とのもろもろの会議ということでございます。当時ご提言をいただいておりましたある会議の総会につきましても、当時その日はちょうど5件の会議等がございまして、私と副市長がそれぞれ出席をさせていただいておりまして、日程調整をさせていただいたところでございます。今現在3地区の団体の一本化が、おかげさまでそれぞれの場で協議をしていただいて進んでおりますが、一本化されましても変わらず各地区の旧団体からの行事の出席依頼等が来ている状況でありまして、結果として3団体への出席がさらに1団体増え、結果的には4団体になっているという実は今組織状況にもあるわけであります。これは、大変私の方から申し上げるのは恐縮でありますが、議長さんも同様の状況ではないかと、こう考えておるところでありまして、議会との打ち合わせを行った上にある程度の出席基準、優先順位等については今後決めさせていただくのも一つの方向ではないかと、こう考えているところであります。現段階では、旧3市町の事業がそのまま継承されている事情もございまして、日程の調整が困難な場合も多くございますので、ご迷惑をおかけをいたしましたが、極力日程調整がつけば出席をして、直接皆さん方とご懇談できる機会をできる限りつくり上げていきたいと、こう考えておりますので、ご了解をいただきたいと思うところであります。 ◎教育長(解良憲一君) 阿部議員さんからは非常に重い課題をいただきましたけれども、ご質問の2の改正教育基本法と教育現場についてお答えいたします。  まず、質問8の「志ある国民」とはというご質問でございますが、阿部議員さんも十分ご承知のこととは思いますが、安倍首相は国会での教育基本法に関する審議の中で、「志のある国民というのは、自分はこの世に生まれたからには人のために役に立ちたい、あるいは地域や社会を今よりあすいい地域や社会にしていきたい、そのために役に立つ人間として、自分はこの日本で生きていきたい、あるいは世界の中で活躍をしたい、そういう思いを抱く国民をつくっていくことが、私は大切であろうと、このように思うわけでございます」と述べております。また、安倍首相は、昨年12月、東京都新宿区の小学校を訪問しております。そのとき、6年生に対して「あと卒業まで4カ月だと思いますが、やはり最後まで仲よく楽しく勉強したり、遊んだりしてください。そして、皆さんの将来の夢、獣医になりたいという人、科学者、スポーツの選手、政治家もいましたが、将来を目指して情熱を持って頑張ってください」と話しております。このような安倍首相の国会での答弁や子供たちへの話の内容を聞きますと、阿部議員さんの言われるケーキ屋さんになりたい、サッカー選手になりたい、野球選手になりたいという子供たちの夢は、安倍首相の言う「志」に通じるものであると考えることができるのではないかと思っております。  次に、質問の9、「美しい国・日本」についてでございますが、安倍首相は昨年9月の総理大臣就任の所信表明演説で、私が目指すこの国の形は活力とチャンスと優しさにあふれ、自律の精神を大事にする、世界に開かれた「美しい国、日本」であるとして、この「美しい国」の姿を「文化、伝統、自然、歴史を大切にする国」、「自由な社会を基本とし、規律を知る、凛とした国」、「未来へ向かって成長するエネルギーを持ち続ける国」、「世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国」であると述べております。しかし、これは理念でありまして、今後具体的にどのようになるのか明確になってくるものと思われますけれども、この中には「自然を大切にする」とか、あるいは「世界に信頼され、尊敬され、愛される」などの言葉が使われております。阿部議員さんの言われる「自然の美しい国」もこの中に入っているようにも思われますけれども、自然破壊が進む現在の日本の姿を見ると、どのようにして自然を大切にする国づくりをしていくのか、注視していかなければならないと思っております。私は、自然も心も美しい国、人の心に花咲く美しい国、そういう日本を求めております。  次に、質問の10、教育基本法の改正によって教育現場はどのように変わるのかということでございますが、阿部議員さんが挙げられた運動会での件は、改正前の教育基本法のもとだったから起きたということではないと思います。また、改正された教育基本法のもとではこのような事件が起きないと言い切ることもできないとい思います。運動会のリレーで先生方も生徒と一緒に走るということは、よく見かけられます。その場合には、生徒の邪魔にならないように、トラックの一番外側を走るなどの配慮をしております。しかし、リレーの途中でフィールドを横切る行為はルール違反であり、先生の認識の問題であります。また、応援団長のことは、どのような方法で選出されたのかよくわかりませんけれども、選出の前の教育的な手だてがどうだったのかが問われる問題であります。このようなことは教員の資質にもかかわってくる問題でありまして、このようなことが起きないようにしていくためには絶えず教員の資質向上に努めていく必要があると思っております。 ◎市民生活部長(藤井吉紀君) 私の方から質問の6、幼児の医療費助成についてお答えをさせていただきます。  長井議員、大岩議員の答弁と重複いたしますので、細かいところは省略させていただきますが、合併後の平成18年度から入院、通院とも就学前まで医療費の助成を実施してまいったところでありますが、その助成額は……            〔何事か呼ぶ者あり〕 ◎市民生活部長(藤井吉紀君) はい。一応医療費助成は、大変子育てにとって有効な事業であると思っております。お話の杉並区のようにとはいきませんが、県の助成制度の拡大を受け、当市も入院の場合は小学校卒業まで拡大する方向で考えております。また、これからも他市の動向、財政状況を勘案しながら、対象範囲の拡大が図れないか、検討を進めてまいります。  以上でございます。 ◆19番(阿部健二君) 時間がないので、質問はできないかもしれません。後で答える時間がないかもしれませんので、その回答は後ほど書面にて受け付けます。  新庁舎についてですけれども、何か今回警察署の移転も絡むと、非常に吉田駅案や現吉田庁舎の声が出しにくくなっているのは事実ですけれども、その前に新庁舎そのもの、市のサービスについてというものをちょっと確認したいと思いますので。「小林きよしの7つのまちづくり」の③には、市民の市民による市民のためのまち新燕市として、「365日利用できる市役所」を大見出しにした市民を顧客として迎える市役所づくりがうたわれています。「「おはようございます」、「ご苦労さまでした」が明るく響く市役所、365日祝祭日でも利用できる市役所、場合によっては出前サービスもする市役所、そんな市役所づくりを目指します」以下云々と続けられています。7つのまちづくりで言う365日利用できる市役所は、今や数多くの電子自治体では24時間365日ノンストップ、ワンストップがうたわれ、行政サービスの第一に挙げられています。  電子行政サービスに本格的に取り組んでいる千葉県市川市では、「行政は市民の視点から変わる必要がある」とする千葉光行市長の考えから、首都圏にあるコンビニの情報端末から施設予約や子育て施設、行事の検索ができる360+5サポートなるものを展開しています。360は360度全方位をあらわし、+5は365日をあらわすのだそうです。その360+5サポートシステムを立案した井堀幹夫課長は、阪神大震災2日目に現地入りしたとき、混乱をきわめるまちの中でコンビニだけが明かりがつき、全国から救援物資や情報が集まっていることに驚き、この機能を行政が利用しない手はないと痛感し、民間企業との連携という従前の枠を超えた取り組みに挑戦しようと考えたからだそうです。  7つのまちづくりで言う出前サービスは、この7月1日から北海道の寿都町で始まります。高齢者や身体の調子が思わしくない人、役場までの交通手段が確保できない人、または急を要する仕事の都合で役場に行けない人などを対象に役場職員が自宅などを訪問して、住民票謄本、抄本、戸籍謄本、抄本、印鑑証明書の交付や各種税金、使用料などを集金する出前の行政サービスを始めるそうです。  北海道帯広市の砂川敏文市長は、おとといいみじくも金子副市長が言われたと同じ言葉、「市役所はサービス業」を見出しにしてインターネット上で次のように言い切っています。「「市役所という組織は何のために存在するの。市の職員は何のために働くの」と時々聞かれます。組織のためでも、職員のために働くのでもありません。市役所は、市民の生活の役に立つところであって、市民生活全般にわたって関連する行政サービスを提供するための組織です。したがって、市役所はサービス業とも言えます」。  以上、「小林きよしの7つのまちづくり」にうたわれている行政サービスの未来形を既に現在進行形の自治体を幾つかご紹介しましたが、ここで特に新庁舎を建設するに当たって今後の行政サービスのあり方として注目すべき2例をご紹介します。  一つは、合併しない宣言をした福島県矢祭町の出張役場なるもので、出張役場とは役場に行けない高齢者などのために役場職員が出勤前に自宅で住民票の交付申請などを受け付け、夕方には町民に手渡す仕組みのことです。  もう一つは、かつて小泉首相に郵政民営化の血祭りに上げられた郵便局がひとり暮らしの高齢者に対して日用品や雑貨などの買い物あるいは薬の受け取りなどを代行して宅配するというひまわりシステムなるものです。今年度は全国45市町村に展開し、来年度からは300地域に拡大しようとしています。ひまわりシステムの具体手順は、(1)対象者にあらかじめ郵便受け、旗、福祉はがきを渡す。(2)対象者は、用事があれば郵便受けに旗を立てる。(3)外務職員は、旗を認識して立ち寄って福祉はがきを受け取る。(4)外務職員は、福祉はがきを役場福祉課に配達する。(5)福祉課は、福祉はがきを分類して農協、病院などに依頼する。(6)農協、病院などは、依頼のものを届けて料金を受け取る。(7)対象者が配達と同時に代金を払う場合、郵便為替を利用するです。注目すべきことは、このひまわりシステムが郵便局でなく、役場、病院、農協、警察などの関係機関が協力し合うまさにまちぐるみのシステムであること。そして、郵便局は郵便局の持つ人的、機械的なネットワークを活用し、将来地方行政のサブシステムとして展開せんとしていることです。  一応質問項目読みます。ここで質問です。質問2回目の1、今ご紹介した北海道の寿都町の出前サービス、福島県矢祭町の出張役場などは、新庁舎の建設を待たずして金子副市長の言われたすぐやれることに分類されると思うのですが、いかがなものでしょうか。これを即実行することによって市民の皆さんは職員に身近な存在となり、人事院勧告に準じてなどと余計な言いわけをする必要がなくなるやもしれません。  質問2回目の2、既に小中川地区と小池地区の郵便局で住民票の発行などをしているわけですが、郵便局はもちろんコンビニを始め公的機関で行政サービスが手軽に受けられるシステムづくりを急がなければならないと思うのですが、いかがでしょうか。  次は、「志ある国民」と「品格ある美しい国・日本」とはですけれども、教育長は安倍首相がケーキ屋さんでもいいと言っているはずだと言うんですけれども、それだったら何でその教育基本法を変えるのか。変えなきゃだめなのか。今までそれが60年間続いたからこういう状況になっているという戦後レジウム、格好いいこと言いますが、戦時体制を脱却するためにつくるというその意味がそこではないということだと思います。  時間がもう詰まりましたね。インターネットの安倍内閣メールマガジンでは、「こんにちは、安倍晋三です」と語りながら、冒頭に首相の郷里山口県の生んだ吉田松陰の辞世の句、「「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬともとどめおかまし大和魂」に込められた気概には圧倒される」と述べています。ちなみに吉田松陰は、「かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂」という歌もうたっています。安倍首相は、内閣のメールマガジンの中で、「松陰先生は、松下村塾で若者たちに志を持たせる教育を行いました。ここから巣立った塾生たちが明治維新の原動力となったことは、皆さんもよくご存知だと思います」云々と続けています。私はもしかすると、よろいの下の安倍首相の志とは吉田松陰先生の大和魂ではないかという疑問を持ちます。  それから、先ほどの志で、いや、まちのためになりたいとか、そういうことを言われましたが、これ一応質問として、後で教えてもらって結構ですけれども、地球という星の、というのはこれサン・テグジュペリの「星の王子さま」の言葉ですけども、地球という星の何千本の美しいバラよりも、自分が水やりをしていた、なのに自分を悩まし続けた1本のバラをいとおしむ星の王子さまの話に、突如話すことも聞くこともできなくなった父親の面倒を見ている自分の姿を重ね、「父親がただいてくれること、この世に存在すること、そのことに意義があるのでは」と語った女性をテレビで見ながら、お国のためにならないかもしれないそんな人も、志を持ちたくとも持てない人も、善良な一市民として、静かなる一国民として住まうことができる、そんな日本であってほしいと願うのですが、これ書いたとおり言いますと、教育長の見解をお聞かせください。  あと、この点で教育長だけ。今私の、さっき言われた教育長の志とちょっと違うと思うのですが。            〔何事か呼ぶ者あり〕 ◆19番(阿部健二君) いや、教育長はわかっておられるんです。一応これで終わります。 ◎教育長(解良憲一君) それでは、時間もないようですが、2回目のご質問のことに関してですけれども、どう言ったらいいですか、安倍首相の言う大和魂、特攻隊員的なあれなんですけれども、これは私はやっぱりそういうことを安倍首相が思っているとしたら、とんでもないことだと思っております。  それから次に、お国のためにならないかもしれない人も、志を持ちたくても持てない人もという云々の件でございますけれども、私ごとで恐縮ですけれども、私は教職最後の卒業式の式辞で私の尊敬する教育者、大村はま先生の言葉を引用して未来に羽ばたいていく卒業生に贈りました。本当に僣越なんですけれども、その言葉を少し紹介させていただきます。「白い梅の花がたった一輪咲いていました。この花は、ほかから花粉をもらえなくて実を結ばないだろうな。でも、早春のすがすがしい朝の喜びとすばらしい香りを私に与えてくれたのだから、この美しさは変わらないのだなと思いました。人の仕事も、そういうことがあるのかもしれません。一生懸命やった仕事がたとえ実を結ばなくとも、咲く美しさだけ仕事をしたことが値打ちというものもあると言えるのではないでしょうか」ということでございます。そのような姿そのものに美しさがある、そのような真心のこもった生き方をしてほしいということで卒業生を送り出しましたが、これが私の願いでもあります。  以上でございます。 ○議長(星野義則君) ここで、議事運営の都合によりまして休憩いたします。          午前11時45分 休憩          午後 1時00分 再開 ○議長(星野義則君) それでは、休憩を解き、会議を再開いたします。  次に、4番、タナカ・キン君に発言を許します。 ◆4番(タナカ・キン君) 6月定例会も私で最後の質問になりますが、よろしくお願いいたします。それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  私の質問は、1、市長の政治姿勢について、2、教育問題いじめについて、3、ごみ収集、分類について、4、イベントについて、5、新市建設計画についての5点であります。  それでは、1、市長の政治姿勢についてから質問をしていきます。1、市長の政治姿勢について。今回のこの質問は、議会における市政に対しての一般質問と少し違いますが、仮に現行の平和憲法が改正され、日本が戦争のできる国に変われば、国民の生活に多大な影響を及ぼします。もちろん燕の市民も同様であります。そういうことでの一般質問であります。これから私の話すことは、議員の皆さんであれば「そんなの知っているよ」と言われそうですが、少しの間私の話に耳を傾けていただきたい。それでは、よろしくお願いします。  軍国主義からようやく解放された昭和21年11月、現日本国憲法が発布されました。その憲法は、それまでとは全く違う国民に主権があるという明るい希望に満ちたものでした。憲法第9条は、日本の国であの恐ろしい戦争が二度と起きないように、また起こさせないように、兵隊や軍隊、およそ戦争をするためのものは一切持たないという戦争の放棄をしました。そして、決して戦争によって相手を負かして自分の思いを通そうとしない、国の力で相手を脅かすようなことは一切行わないという決意で戦争の放棄を決めたのです。日本が戦後60年以上も戦争をしない平和な国でいられたのも、すべてこの憲法第9条のおかげなのです。先日、憲法改正のための国民投票法案が可決されました。なぜ、何のために憲法を改正したいのか。わかっていることは、9条があるうちは幾ら戦争をしたくてもできないということなのです。安倍総理のキャッチコピー「品格のある美しい国・日本」、きれいな言葉ですが、しかしその裏では「戦争のできる国・日本」を目指しているのです。  私たち国民は、政府の情報操作により、混乱したり、振り回されたりします。教育基本法改正でも、タウンミーティングによるやらせが発覚したり、教育関係者の大部分の反対、全野党の反対にもかかわらず、数の力により強行採決されました。「女性は子供を産む機械」と発言した厚生労働大臣。政治と金や天下りの問題では、現職の大臣がみずから命を絶ちました。自衛隊による国民の監視が発覚、これなどは憲法違反の何物でもないでしょう。そして、とどめが社会保険庁のずさんな管理による宙に浮いた年金記録など、国民を軽視した態度やばかにしたでたらめのオンパレード。自分たちのエゴ丸出しで暴走する政治家の一体どこに品格があると言えるのか。こんな政治家に国を任せていられるのか。こんな政治家たちがアメリカの圧力のもとで憲法改正などと叫んでいるのです。  今、日本国憲法を守ろう、9条を守ろうという九条の会が全国にすごい勢いで広がり、6,000以上の会ができています。燕でも、2年前の5月に燕九条の会が立ち上がり、毎月の勉強会や平和をアピールする活動を続けています。私も、最初からのメンバーです。市民に9条の話をしますと、返ってくる言葉は大抵こうです。「攻められたらどうする」です。北朝鮮によるミサイル実験、日本列島を飛び越え、太平洋にも落とされました。この挑発的行為に国民が不安を感ずるのは、至極当たり前のことです。しかし、政府の手ぬるい対応を見ていますと、私などは裏で何かの力が働き、金を出しているのではないかとさえ疑ってしまうのです。  「攻められたらどうする」の不安ですが、では一体現実にどこが攻撃してくるというのでしょうか。6月12日付の新潟日報にこんな記事がありました。つい最近です。「世界の軍事費146兆円」という見出しで、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所が発表した2006年の世界の軍事費上位15カ国を紹介しています。これによると、アメリカが全体の46%を占め、中国が初めて日本を抜いて4位になったと。日本は、アメリカ、イギリス、フランス、中国に次いで世界第5位で、全体の4%、年間約5兆円の予算であります。その下に、ドイツ、ロシア、イタリア、サウジアラビアと続き、ちなみに隣の韓国は11位でおよそ2.5兆円です。日本は、戦争放棄を掲げている国です。そういう国が軍事費世界5位なのです。皆さん、おかしいと思いませんか。諸外国から見れば、立派な軍事大国なのです。こんな日本を一体どこが攻めてくるというのでしょうか。9条がなくなれば、日本の軍事費はさらに増大することでしょう。そして、世界、とりわけアジアの諸国は日本に脅威を感じ、他の国ももっと軍備を増やすことでしょう。そうして互いにそれを繰り返して、莫大な税金を投入していくのです。  そのように考えると、9条の問題が日本という国の問題だけのことではないということがわかるのです。アメリカのイラク戦争でもわかるように、今の世界は軍事力によって何かを変えられるという状況ではありません。世界が地球温暖化という深刻な問題を抱える今、日本のなすべきことは9条の精神を世界に広げるような平和運動のリーダーとなることだと思うのです。しかし、現実には今後3年間憲法改正について賛成、反対のキャンペーンが繰り広げられることになります。  旧燕市においても、三条市との合併の賛否を問う住民投票が行われました。市民も、議会も、まちを二分する激しい運動が繰り広げられました。憲法改正のための国民投票は、日本の未来がかかっているのです。私たち地方議員といえども、政治にかかわる者であればみずからの考えや態度をはっきり示し、運動に参加しなくてはいけないと思います。加茂市の小池市長は前から9条を守るという自分の考えを表明されていますし、今後は全国の市長の中からもきっと同じ考えの人がたくさん出てくることでしょう。  そこで市長に質問します。燕市も、非核平和都市宣言をしています。でありますから、きっと市長も平和を望んでいると信じています。憲法改正9条についてのお考えをお聞かせください。  質問2、教育問題いじめについてです。このいじめ問題は、3月議会においても質問をしました。そのときの答弁では、燕市におけるいじめの件数は、11月に実施した調査で3件の報告、その後小中学校でそれぞれ1件の報告があり、2月末現在で5件ということでした。また、いじめに関する相談については、市の教育委員会あてに電話で2件あったと答えられました。この数字は、私が保護者や生徒から聞いている話と比較しますとあまりに少ない数字です。6月7日付の新潟日報夕刊には、警察庁2006年のまとめで昨年1年間に日本国内で自殺した人のうち、学生、生徒の自殺は2.9%、25人増の886人で、統計を取り始めた1978年以来最悪となった。このうち、小学生は14人で前年の2倍、中学生も22.7%増の81人となっており、合計で義務教育に通う子供たちの95人も1年間で自殺しているのです。これは、昨年のいじめ、自殺の続発を裏づけるまた数字になっています。この義務教育の小中学校で1年間に95人も自殺している事実は、燕市にとっても決して他人事ではないのです。新潟県では、今年度から6月をいじめ根絶強調月間として、県内の学校にいじめをなくそうと呼びかけました。  ここで質問します。燕市では、いじめについてどのような調査を行っているのですか、その内容をお聞きします。  3、ごみ収集、分類についてです。ここに燕地区の平成19年家庭ごみ収集カレンダーがあります。なかなかよくできていますが、私のように頭のかたい融通のきかない者は、ここにあります不燃ごみのCD、レコード、ビデオテープ、これはケースに入れたまま出していいのとか、化粧品の瓶、瓶だけなのか、キャップをつけたまま出していいのかとか、金属類ではストーブ、電子レンジ、トースターなどコードはつけたままでいいのか、また取り外すのか、段ボールは出すときは金具やガムテープはすべて取り除くのか、またそのままでいいのか、どうしたらいいのか私もとてもあいまいです。なぜこんなことを言うかといえば、地域の人に言われたのですが、よくわからないまま出すといつまでも気になったり、後ろめたさが残るというのです。こういうことを言う人は、とても正直な人です。正直な市民が後ろめたさを覚えるのはよくないことだと思うのです。  ここで質問します。もっと詳しいガイドブックのようなもの、ずっと使えるそんなものがあれば便利と思います。また、その中に住民サービスとして、例えばカーブミラーが破損していたら生活環境課で電話番号は〇〇〇番、道路が陥没していたら土木課に連絡とか、少しでも市民にもまちのことに関心を持ってもらえたら一石二鳥だと思うのですが、いかがなものでしょうか。  質問4、イベントについて。市長は、マニフェストの中で若い人たちに向けた燕市の目玉となるような大規模なイベント開催を掲げていられました。今あるイベントはどれも旧市町の延長であり、それぞれの地域の住民が運営しています。100人委員会では、3市町の住民がまちづくりについて検討をしています。このように3市町の住民がアイデアを出し合い、新しいイベントについて検討する。3市町の融和のためにも、市長の考えられている何か新しい大きなイベントを立ち上げてほしいのです。私も合併してからこの1年間、何か新しいイベントができないものかずっと研究してきました。  そこで提案します。燕は、ものづくりのまちです。ものづくりの中で、クラフトに関するイベントはいかがでしょうか。一口にクラフトといっても、木工、陶磁器、染物、織物、ガラス、皮、金属など実にさまざまです。  このクラフトに関する屋外イベントは、全国で20カ所くらいあります。その中でも、最大規模のイベントが長野県松本市のクラフトフェアまつもとです。毎年5月の最終土日の2日間、あがたの森と呼ばれる広い公園内で開催されています。今年で23回目になるクラフトフェアがこの5月26日、27日の土日に開かれ、2日間で10万人を超える人出がありました。私もイベントの調査のため昨年から視察をしていて、今年も出かけてきました。個人参加の作家や団体参加、合わせて250組も出店していて、祭りのようなにぎわいです。このイベントがユニークなのは、作家だけが参加し、展示販売しているのではなく、実演していたり、材料や道具を売るお店もまた出ています。出店している中には燕市の商店も参加していて、のみやかんな、彫刻刀などを販売していました。彫金や鎚起の技術を生かしたオブジェも見られました。10万人規模のイベントともなればその経済効果も大きいですし、作家にとっては一度に大勢の人に作品を見てもらうチャンスでもあります。集まってくる人たちも、服装からして何かやっているんでしょう。おしゃれな人が多く、人を見ているだけで楽しくなりました。燕市にも、多くの工芸作家がいます。ものづくりのまち燕をもっとアピールするためにも是非こんなイベントを実現したいものですが、この提案どう思いますか、お答えください。  質問5、新市建設計画の中で産業史料館新館、図書館についての質問でありますが、図書館については先日説明がありましたので、ここでは省かせていただきます。  この史料館新館も以前から質問をしていますが、私の創造力が乏しいのか、具体的な絵が見えてこないのです。全国にはいろいろなミュージアムがあり、成功している例も多くあります。よいものを参考にして事業計画を立てるのは当然のことですし、建物についてはこんなふうにするとかの説明が欲しいのです。産業史料館が箱物と陰口をたたかれないためにも、ちゃんとしたコンセプトを持って計画してほしいのです。建築の際一流の建築家に設計を依頼できないかと質問するのは、そういう建築家なら大体のイメージがまたつかめるからです。  先日、まちづくりに関心のある3人の市民と豊栄にある安藤忠雄氏設計の図書館、中学校、そしてこの3月に開園したばかりの保育園を視察してまいりました。外観はもちろんのこと、建物の内部もそれぞれ工夫がなされ、どれもすばらしいものでした。えらく感動しました。中でも、塚中学校は近未来的な建物です。中には地域のコミュニティスペースもあり、図書室も供用しています。こんな学校で学ぶ子供たちは、どんな大人になるんでしょうか。余談ですが、「この建物になってから生徒がガラスを割らなくなったんですよ」との説明もありました。建築学科の学生なら一度は豊栄を訪れ、この作品を見に行くことでしょう。  また、連休には山形県酒田市にある写真家、土門拳記念館を見てきましたが、この現代的な記念館も周りの公園の風景に溶け込んでいて、とてもいい雰囲気でした。この記念館のプレートというか、よく何とか記念館と書いてあるこれです。亀倉雄策氏のデザインで、設計した建築家の名前もしっかり刻まれています。  以前の質問で、新館に亀倉雄策氏のポスターを展示する部屋をつくってほしいと要望しました。これは、5月11日付の新潟日報です。亀倉雄策没後10年を大きく取り上げ、日報主催で朱鷺メッセの展望室でポスター展が開催されました。私も行ってみました。この日本が世界に誇るグラフィックデザイナーである亀倉雄策氏は、旧吉田町の出身です。没後10年を記念した展覧会を開催しなければならなかったのはこの燕市です。そうは思いませんか。先の話になりますが、今後も没後20年、30年などの区切りのとき、燕市は何もしないのでしょうか。  酒田市にある土門拳記念館の土門拳は酒田市の出身です。地元出身で世界に誇れる亀倉氏のような人物を軽く考えているのだとしたら問題です。燕市は、ものづくりのまちじゃないんですか。史料館新館に亀倉氏のコーナーがあれば、展示される燕市の製品にも付加価値がつくというものです。私たちの生まれたまちから世界的な人物が出たという事実はまちの誇りです。教育という観点から良寛を子供たちに知ってもらうのも結構ですが、この亀倉氏のこともちゃんと教えていく必要を感じます。  ここで質問します。産業史料館新館をものづくりのまち燕市のシンボルとなるような建物にしてもらいたいのですが、どうお考えですか。また、亀倉雄策氏の作品をどう扱っていくのかも教えてください。  これで1回目の質問を終わります。 ◎市長(小林清君) ただいまタナカ議員の方から、5項目にわたりましてご質問をいただきました。  私の方からは、1番目の憲法改正のための国民投票案に伴います憲法9条についてどう考えているかというご質問にお答えをいたします。また、4番目のイベントにつきましては中野副市長の方から、2番、3番目、5番目の関係につきましてはそれぞれ担当部課長の方からご答弁を申し上げたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、1点目の市長の政治姿勢についてということでございます。今議員ご発言のとおり、憲法改正のための国民投票案が可決をされたことによりまして、憲法9条をどのように考えているかということについてのご質問でございますので、お答えを申し上げたいと思います。朝日新聞の3月の世論調査のデータでは、国民投票法をつくることについて68%の国民が必要と答え、7割近くが法整備に賛成をしております。一方、必要ないとの反対は、19%にとどまっておったということでございます。このような調査結果を判断をさせていただきますと、国民世論は国民投票法の必要性を認めており、国会での成立におきましても一定の理解が得られたのかなという判断もできるところであります。  また、主要各国におきましては常に自国の憲法を見直し、その時代、時代に合ったものにしようとする努力を重ね、憲法改正が行われている状況でございます。ちなみに、主要各国の憲法改正は、2003年11月現在、アメリカが18回、フランスが16回、ドイツにおいては51回を数え、制定後60年間一度も改正されたことがない憲法は、世界じゅうを見渡しても日本だけのようでございまして、極めて異例なものであるという事実もあるわけであります。  確かに国民投票法の成立は、すぐにでも憲法9条を捨ててしまうかのような不安な部分もあるかと思います。しかしながら、9割の国民は憲法9条を支持をしている世論調査が現実にあるわけでございます。この美しい自然を愛し、平和を願う心は人類共通のものでありましょう。これらを根底から揺るがし、地球環境と人類の平和を脅かすことは絶対に容認できるわけがないと、私もそう思います。人と自然と産業が調和をしながら進化するまちづくりを目指している燕市におきましては、新市誕生を機として決意を新たに世界の恒久平和を願い、ここに非核平和都市宣言をさせていただいたところであります。私は、日本はよい国であると思っております。自然や風土だけではございません。長い歴史にはぐくまれた数多くの歴史、伝統、文化がございます。また、その上にすぐれた国民性がございます。このよい国をさらによくして、みんなが仲よく身も心も豊かに平和に暮らしたい。そのためには、市議会の皆さんと一致団結をして憲法9条を守る、強く平和を呼びかけていかなければならない、今思いを新たにしているところでございます。  以上でございます。 ◎副市長(中野邦雄君) 議員さんご提言のクラフトフェアまつもとのようなイベントを燕市でということであります。  その概要につきましては今ほどお話があったわけですが、全国各地でも同様のクラフトフェアが開催されておりますが、特にクラフトフェアまつもとが最大規模と聞いております。松本市のあがたの森公園を会場に、各種業種といいますか、ガラスとか金属、木工、それらを含めまして出店が軒を連ねて、集客力を誇っているわけであります。タナカ議員から一度は見学してはどうかというお話をいただき、2日目の5月27日に商工観光部長ともども見学させていただきました。まさにあれを見ておりますと、私のような素人でも時間を忘れて、いろいろな品物を見る機会を得たという感じでおります。  このようなイベントが燕市でも開催できれば、ものづくりのまち燕を全国的に発信することができるとともに、多くの来燕者による経済効果、また燕の業界の物づくりの人たちにインパクトを与えるものというふうに考えております。会場の立地位置の問題等がありますし、また松本市に同期日といいますか、同日におきまして松本城の公園にて全国物産展も開催されておりました。そういう立地条件もありますけど、実施に当たっては行政主導だけではなく、ものづくりに関心の深い有志による準備会的な立ち上げを要すると。また、その中で、自由な企画の中で具体的な実施方法を、長く継続される開催を心がけていかなければならないというふうに考えておりますし、そのために行政としてどのような支援をできるかということを考えていきたいというふうに思っております。あれだけの県内外から集客を擁しているわけでありますので、これが燕市の会場で開催されることを今後も期待し、またそのために行政がいかに携わっていくかということを検討してまいりたいというふうに思っております。 ◎教育委員会主幹(海藤英紀君) タナカ議員さんのいじめの調査方法と内容についての質問にお答えしたいと思います。  いじめは、どの子供にも、どの学校にも起こり得るとの認識のもと、家庭と連携しながらその兆候をいち早く把握し、迅速に対応することが重要であると考えております。各学校では、いじめ防止学習プログラム、中1ギャップ解消プログラムを作成し、いじめを未然に防止する取り組みに努めているところでございます。  児童生徒への調査方法は記名方式で、全児童生徒に、学校は楽しいですか、嫌なことを言われたり、からかわたりしてつらい思いをしていませんかといった内容のアンケート用紙、これを学校では心の健康チェックと呼んでおりますけれども、そういったようなアンケート用紙を配布し、児童生徒の心の内面状況の把握に努めているところでございます。アンケートで気になる児童生徒にはさらに教育相談等を実施し、いじめの早期発見、早期解決に努めているところでございます。  また、いじめの定義が、当該児童生徒が一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものと変更になったことによる平成19年3月の再調査では、燕市のいじめの件数は38件になっております。なお、この38件のうち、解消したものは35件、指導継続中のものは3件となっております。  以上でございます。 ◎市民生活部長(藤井吉紀君) 私の方から3のごみ収集の分類についてで、収集カレンダーの説明では細かいところが不明のために、ごみ分別の詳しいガイドブックをつくれないかについてお答えをさせていただきます。  平成14年の10月にごみの有料化が開始されることに伴いまして、その啓発とごみのさらなる減量化及びリサイクルの促進を図るため、ごみの分け方、出し方のガイドブックを全世帯に配布してまいったところでございます。当時のものでございますが、こういったガイドブックでございます。このガイドブックは、当時の新潟県中央衛生センター組合で作成されたもので、作成時から見ますと剪定枝の受け入れ施設の追加や粗大ごみの直接搬入方式を戸別収集方式へ変更したこと、また紙類の回収日の変更、さらに新たに行おうとしております廃食用油の回収など変更点が多くなっていることから、ガイドブックの改訂版を出す時期に来ているというふうに考えております。全世帯に配布できるように、ガイドブックの作成に向けて燕・弥彦総合事務組合と協議をしたいと考えております。  以上でございます。 ◎商工観光部長(宇佐美憲一君) 私の方からは、産業史料館の新館建設事業についての質問にお答えをいたします。  この新館建設事業は、平成19年度と平成20年度の2カ年事業で、平成20年10月の完成を予定しています。この事業の進捗状況でございますが、去る5月1日に展示設計業務について設計業者と契約を締結し、現在基本設計を策定中でございます。この展示の基本設計の策定において、県の歴史博物館や糸魚川市のフォッサマグナミュージアム、さらに江戸東京博物館や静岡市の体験工房・駿府匠宿などを視察し、主に展示方法を参考にさせていただいております。  策定中の基本設計においては、四つのテーマに区分した展示ゾーンを考えています。その一つは、伊藤コレクションの世界のスプーン展示。二つ目は、日本の金属洋食器展示及び生産現場の再現。三つ目は、燕市産地産業全般における歴史や技術の紹介、産地製品の展示。四つ目は、体験コーナー及び企画展示や学習室を兼ねた多目的スペース。これら四つの展示ゾーンをそれぞれに連続性を持たせる中で、解放感のある建物にしたいと考えています。  今後建築本体の設計や本館等の改修工事に係る設計については、この展示の基本設計に基づいて建築設計業者が選定され、展示設計業者と建築設計業者が協議する中で全体の実施設計が策定されることになりますが、世界のスプーンコレクションを寄託されます伊藤家から展示する建物や展示方法等について幾つかの要望をいただいており、寄託者に対する敬意をあらわす上においてもそれらを優先して取り入れていきたいというふうに考えています。なお、詳細な展示設計書については、完成次第議会にお示ししたいと考えています。  また、名誉市民である亀倉雄策氏のポスター展示コーナーの設置の件でございますが、この新館建設事業の中では計画されていませんが、機会をとらえ企画展の中で亀倉雄策氏のポスター展示を検討させていただきたいというふうに考えています。 ◆4番(タナカ・キン君) ありがとうございました。  9条のことで、市長が時代に合ったものに変えていく、私もそれは当然だと思います。しかし、9条でうたっている平和を愛する心は真理であります。仏教なんかにも言われているのも真理であります。2,500年前にお釈迦様が唱えた、2,500年たっても真理は変わりません。平和を愛する心というのは、これから先何百年たとうと変わるものではありません。しかし、ほかのこと、例えば60年前にできたもんですから、いろんな文言もあります。古い言い方もあります。変えていくのは当たり前です。それを一緒くたにして変えていこうとするちょっと今の政府、頭を疑ってしまうのは私だけではないでしょうが、市長のお気持ちはよくわかりました。ありがとうございました。  2番のいじめについてです。いじめ防止プログラム、いじめ調査方法で心の健康チェック、とてもいい言い方ですし、しかしこの答えられました記名方式、気になる生徒はさらに個人的に相談に乗っているというようなお話でしたが、それでは本当のことを果たして書いてくれるでしょうか。  6月2日付の読売新聞には、「ストップいじめ」という見出しのこんな記事が紹介されていました。「今年度から新設されたいじめ根絶強調月間に合わせ、県内の学校で1日、いじめをなくそうと呼びかける横断幕が掲げられた。活動は、県教育委員会が市町村教諭やPTAなどと連携して組織したいじめ根絶県民会議が主催しています。新発田市緑町の市立本丸中学校ではこの日全校集会を開き、生徒みずからがいじめ根絶を宣言し、「ストップ・ザ・いじめ」と記した幕を校舎に掲げた。小池治樹生徒会長は、全校生徒へのアンケートでは66%がいじめがあると回答し、この学校にはいじめがあるとし、いじめはやっている側もやられた側も悲しいこと。いじめのない明るい学校をつくっていきたいと誓った」とあります。  私はこの記事を読み、本丸中学校に問い合わせて、生徒会が行ったアンケート用紙を入手しました。このアンケートの中のいじめ問題に関してという項目ですけども、三つあります。時間がないので、一つだけ言います。本丸中学校にはいじめはある、ない(自分が思う方に丸を)。とてもストレートです。その結果、66%の生徒があると回答しました。いじめは、生徒間の問題です。生徒の方から問題提起し、それについて真剣に取り組んでいく、こういう姿勢がなければいつまでたってもいじめはなくならないでしょう。燕市全体で5件の報告があったという3月の話では、生徒と先生が本気になって話し合うことができるでしょうか。  2年前西小学校で行われた子供フォーラムでいじめについて話し合う教室をのぞいたとき、何人かの児童からいじめられる方も悪いという意見が出ました。この意見を聞いていて、先生が何も言わなかったのは残念でした。いじめられる方も悪いという考えでは、いつまでたってもいじめはなくなりません。そうは思いませんか。警視庁のまとめではないですが、子供たちの自殺の原因の多くがいじめからくるのではないでしょうか。少子化が進む社会にあってとてももったいない話ですし、自殺までいかなくても、いじめで不登校になったり、毎日憂うつな気持ちで学校に通う子供の数はきっと私たちの想像もつかない数字だと思います。  ここで、燕のある中学校に通う生徒からいじめの実態について聞いたものを紹介します。「今日も学校へ行くのかと思うと気持ちが重くなる。みんなで生活や学校の雰囲気をよくしようとか、力を合わせて何かしようという前向きな姿勢がなく、まともな発言や行動をしようとする者はたたかれ、引きずりおろされる。転入生(小学校のときの転入)への仲間外れ、嫌がらせ等担任に話しても、「何々もわがままだからな」と取り上げてくれない。子供は、親や教師をなめている。大人も真剣に注意したり、しかったりしないで、口先だけでいじめゼロなどと唱えているだけだ。女子が陰で男子を上、中、下に分け、上に入った男子にはこびて、下に分けられた男子には嫌がらせをする。あだ名をつけたり、におうとか、いろんなことを言う。嫌がらせをしている女子は複数になるとそういう行動をするが、1対1ならまともなことを言う女子が多い」。子供たちに向けたアンケートからこういう実態は出てきたんでしょうか。これが事実なら一刻も早く対処しなくてはなりません。子供たちが学校に行くのが楽しくなるためにも、新発田市の本丸中学校を参考にして、まずいじめがある、ないのストレートなアンケートを市内の全小中学校で実施してほしいのです。答えてください。  3番のごみですけれども、改訂版ガイドブック、よろしくお願いいたします。  4、イベントについて。これも時間がないですからあれですが、クラフトフェアまつもとも最初から大規模なイベントであったわけでなく、年々イベントが拡大、成長してきた結果です。イベントはこうでなければいけません。大抵最初はアドバルーンを打ち上げますが、しりつぼみになります。行政の方でやるというのは難しいと思うので、市民に呼びかけ、燕クラフトフェアの実行委員会を立ち上げ、2年くらいかけじっくり検討し、進められるといいと思います。行政の支援を考えていきたいとのことなので、よろしくお願いいたします。  5番、産業史料館について。ホクギン経済研究所が発行している「ホクギンクオータリー21」5月号の特集で、「ホクギンレポート、新潟県内20市別経済力と住みよさ」という記事がありました。この住みよさを生活利便、生活環境、教養・文化、余暇・体育、医療の5項目で調査しています。5項目平均を総合評価とした順位では、教養・文化の数値が高かった佐渡、十日町、柏崎が上位に位置し、次いで上越、新潟、長岡が並んだと発表しました。ちなみに、燕は20市中10位です。これは、あくまでもホクギン経済研究所独自の調査ですから、これをもって佐渡市が一番住みやすいとはならないでしょうけれども、参考にはなると思います。  3月議会においての質問の結びで、燕市の未来に向けて私の考えを話しました。その中で、都市というものは、産業、経済、福祉、教育、文化、芸術など密接な相互関係を持ちながら発展していくものです。燕市は、まだまだ多くの可能性を秘めていると。その可能性を掘り起こすためにも、私たちの意識や考え方を変えていく必要があると。文化施設がむだであるという考え方は過去のものであると。燕市の文化度を引き上げることが燕市の活性化につながると。産業史料館をどうか文化、芸術のシンボルにしてほしいのです。ホクギンレポートからも、市民の考える住みやすさとは、単に公共料金が他のまちより少し安いから住みやすいと言っているのではありません。若い人に一人でも多く燕に住んでもらうためにも、私たち議員は市民の住みやすさを考え行政に提言しているのです。もちろんできることとできないことはありますが、それを重く受けとめ、検討をしていってもらいたいのです。市長のお考えをお聞かせください。  これで2回目の一般質問を終わります。 ◎市長(小林清君) 2回目のご質問の中で、これからの対応ということについてご質問がございましたので、お答えを申し上げたいと思います。  確かにいろんな面での、またいろんな方々からのこれからの自分たちのまちづくりということについては、積極的な、また各方面からのありがたいご提言、ご意見をちょうだいをいたしておりましたし、これからもそういう方向づけはさらに勢いづけてまいりたい、こう考えておるところであります。  そんな中で、この合併後の新しい地域、さらにいろんな面で大きく実は変わってまいっていることも事実でございます。その中での一つの地域間競争ということを考えてまいりましても、お互いに市民と各団体との協調、協働の連携の中で地域づくりを進めていくというのも一つの大きな目的の一つ、また手段の一つではなかろうかと、こう考えておるところであります。  当然のことでありますが、世の中がさらに大きく変わる中で、またいろんな条件が異なっていく中で、市民の価値観も変化をしてまいります。あるいはまた、行政に対するニーズも幅広く、かつまた内容の奥深いものがこれからも対応をしていがんきゃならんだろうと、こう考えているところであります。おかげさまで一方、自治会等の地域ぐるみで、あるいはまた経済団体、あるいはそのほかの各団体も、組織ごとに皆さんと協力をさせていただきながら、組織的にそういう支援活動をいただくという機運もこれからさらに期待できるんじゃなかろうか。また、市民の皆さん方におかれましても、NPOあるいは個人的なボランティア活動を通して、自分たちの住むまち、地域をより豊かにしていきたい、住みやすくしていきたい、こういう機運も今非常に大きく上昇してきているところであります。そんな形でそういう方々に対する期待も非常に大きく期待できますので、これからは協働、協調のまちづくりともにひとつ目指してまいりたい、こう考えているところであります。  今ご提案のように、提案をいただきましても、ストレートにできるもの、これからじっくりと検討をさせていただきたいもの、あるいは財源等の捻出を図りながら計画的にやらせていただきたいものと、いろいろ取捨選別をさせていただかんきゃなりませんが、当初に申し上げました基本的な考え方の中で市民と協働、協調の形でこれからも合併後の新しいまちづくりを真剣に取り組んでいきたい。基本的な姿勢を申し上げて、答弁にかえさせていただきます。 ◎教育委員会主幹(海藤英紀君) タナカ議員さんの2番目の質問のことについてお答えしたいと思っております。  いじめのアンケートのとり方についてでございますが、校長会等で今後協議していきたいなと考えております。  また、いじめ根絶に向けた取り組みについては、全県を挙げて取り組んでいるところでございますけれども、当燕市においてもさまざまな取り組みを行っております。例を挙げさせていただければ、レインボープロジェクトと名づけまして、異年齢集団をつくり、コミュニケーション能力を高めていこうといった取り組み、それからいじめ防止スローガンを掲げようといった取り組み、全校生徒集会を実施しようといった取り組み、それから演劇部でいじめをテーマにした実演をしようといった取り組み、さまざま取り組みでいじめ根絶に向けて取り組んでいるところでございます。  また、教育委員会では、いじめ防止学習プログラム、それから中1ギャップ解消プログラムの各校の作成状況の把握、それから着実な実践の把握、そういったようなことにも努めていきたいなと思っておりますし、いじめ防止チェックリスト等の把握にも努めていきたいということで、全県、全市、また燕市を挙げてこのいじめ根絶に取り組んでいく所存でございますので、どうぞご理解をお願いしたいと思っております。  以上でございます。 ◆4番(タナカ・キン君) 3回の質問でありますが、要望になります。  市長、丁寧な答弁ありがとうございました。今後も、行政と私たちと両輪となって是非住みやすいまちづくりに頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。  いじめについてですけれども、私これ決してアンケートをとったときに、仮に大きな数字が出てきてもいいと思っています。むしろ大きな数字が出ないと、やっぱりわからないですよね。それにまた、生徒から自発的に出てこないとだめだと思います。学校に行くのが憂うつになるなんていう子供が、本来であれば一人でもいたらいけないのであります。また、この取り組みにつくいろんなプログラムの中で芝居みたいんのもと言いましたけれども、私も文教委員なので、そういうときには是非お声をかけていただきたいと思います。  さらに、最後になりますが、産業史料館であります。新館もそうですが、現在の産業史料館もそうです。今部長が話された、答えられたその施設、果たして部長は行きたくなるような施設でありましょうか。美術館とかそういう施設は、リピーターがないと最終的にはお荷物になってしまいます。産業史料館の問題でも私はかねてからずっと言っておりますが、通年を通して、年間に例えば8回、9回とかその程度じゃなくて、休館日以外だったら必ず何かやっている、そういうのが、入館料はいつ行っても一緒なわけです。そうすると、企画展がやっていなくても、今の場合です。300円ですが、企画展があっても300円。これは、非常に不自然に感じるのでありますけれども、要望になりますが、新館ができた暁にはやはり企画展がいつ行っても何かやっているように、民間のパチンコ屋がすごくいい例です。あれ新装オープン、新しい機械を入れかえるからまた行きたくなっちゃうんです、これ。私はやりませんけれども、そういう心理なので、是非何かが変わることによってまた行きたくなる。これを要望して、私の6月議会の一般質問を終わりにしたいと思います。  ご清聴ありがとうございました。 ○議長(星野義則君) 以上で一般質問を終わります。 ○議長(星野義則君) お諮りします。議案審査のため明日から25日までの10日間休会といたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(星野義則君) ご異議なしと認めます。よって、議案審査のため明日から25日までの10日間休会とすることに決しました。  以上で本日の日程は終了しましたので、本日はこれで散会いたします。          午後 1時59分 散会...